37.忘却ノ日への応援コメント
繊細で隅々まで感性が行き渡った詩ですね。
世界観が素晴らしい。
引き込まれていくうちに一体化しているような、体感しているような気持ちになる詩でした。
これぞ、詩、と。
作者からの返信
ありがとうございます。
体感させる、はまさにこの詩集では最大の目標でもあります。うーん、やった!笑
コメントをいただいて思うのは、読み手は言葉から映像を見、書き手は映像から言葉を探すのですね(当たり前といえば当たり前ですが)。
なので、私の映像は皆さんの映像と、皆さんの映像はその他皆さんの映像といつもきっとズレていて、そこがたぶん、読み手の反応の面白さとなって私を喜ばせてくれるのだな、とひとりで合点しました。
27.孤独者のまなざしへの応援コメント
こういう詩を書けるようになりたいと思いながら、拝読しました。
しずかに燃える青い火が見えるようです。肌にまとわりつく感覚と秘めた狂気と妄想と、その奥にある眼差しが愛しく悲しい。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
むかしは狂気(というほどのものか分かりませんが)や逆恨みは書くことの原動力でした。それを自己分析目がそして校正でした。
その当時を思い出しながら書いてみました。
書きながら整えるので自分では全体像があまりちゃんと見えていなくて、不安も残しつつ公開していますが、こうしてコメントくださると、これでも人になにかを与えられたのだと安心します。
22.夜更けの詩への応援コメント
詩とは自然との対話だ、と言われることがあります。ここでの自然は山や川や動植物を指して人が使いがちな自然ではなく、
物のありのままの状態・成行き、なのだとこの詩を読んで改めて感じました。物そのものに接近する行為、またひとつ学べました。ありがとうございます。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
物と物との関係は、その関係が断ち切られたとき、恐れにも似た感情を我々の内に伴わせながら迫ってくる(詩中では「剥き出し」と表現しました)。詩は飛躍ともいいますが、その根拠はこれだろうと思います。我々は文脈なしで状況を状況と把握できませんが、物は互いに密接に関係し、そして同時に無関係してもいて、無関係性のほうへ言葉を研磨していくと、詩のもつ飛躍(しかしそこに重さが伴う)となるのかと。
23.一景への応援コメント
私は微笑ましく思います。
最近、試食の前に居座って黙々と食べ尽くす子供を時々見かけます。親は気づくとなにやってんのっ、と声つき悪く遠くから言うけど、子供に歩み寄って注意したり教え諭すことはなく。
だから、おいでおいでと、呼んでいる情景は、微笑ましく思えました。今ある情景と思い出の情景が重なるようで。
作者からの返信
コメントありがとうございます。
試食を食いつくす子は、欲望に正直という意味で、こどもらしいこどもといえるかもしれません。対しておいでと声を掛ける子は、大人(親)の言葉遣いを真似する行為なのでしょう、これもこどもらしいこどもといえます。
親のあわてた様も含め、微笑ましい情景です。
編集済
12.景色消去への応援コメント
散らばめられた言葉に感覚があちらこちらへと振られますね。横書きでスクロールするネット媒体に適した描きかただと思います。詩の改行はセンスだと言われますが、このレベルになると全体を俯瞰する絵を描くようなセンスが必要に思えます。コンクリートポエトリーとも結びつくような。ひとつひとつの言葉の意味と繋がりが浮遊しながら僕の中で、ぴたりと嵌まる場所を求めて、新たな詩情に結びついていくようでした。
作者からの返信
一度凝りはじめると際限がなくなって、あとで見返すと「あ、これはマズイかもしれない」と思うんですよね(^_^;)
こういうのは場当たりでやってて、やりながらあとで多少の修正をして、しているうちにまた凝ってを繰り返して出来上がります。たしかに、コンクリートポエトリーも影響しているかもしれませんが、新國作品のような見てパッと分かるような視覚効果と言葉の親和性が薄く、そこが心配になる要因なのでしょう。
この作品は結構以前から何度も書いていて(その度に言葉も変わりますが、「雨が景色を塗る(略)――青く」は共通しています)、というのは実体験というか見方が変容して、何重にも重ねられた景色が見えてきたこと、重ねていくと景色が消失していくという経験を書こうとしたのでした(赤青緑の三つの光が重なるとき白色光になるようなイメージです)。
過去に書いてきた分も含め「景色消去」に他者からの評価(コメント)をいただくことは殆どなかったので、好意的なコメントをいただけて嬉しく思います。ありがとうございました。
40.憧憬への応援コメント
力作の嵐だ。こういう発想がわたしには無いんだ。読んでてはっ、とさせられます。
作者からの返信
打ち明け話をすれば、これは何篇か前から下書きを作り、少しずつ書き足しながら作成しました。たぶんそれだから書けた形でしょう。ルビの使い方は吉増剛造の『THE OTHER VOICE』ごろの詩から拝借したような感じです。