レトロな風合いの、物悲しさと切なさの、怖すぎない怪異譚。前作から引き続いて、期待を裏切らないおもしろさだった。昭和の初めの東京で、女学生の翠が出くわした不思議は、人恋しさの有り様を潔癖で頑固…続きを読む
美しい筆致で綴られる、少女の成長物語が嫌いな人っています? いませんよね。前作では、怪異に触れるその時を切り取り、怪異と向き合う人の過去を浮き立たせることで、人間ドラマを描いておりました。しか…続きを読む
作者初の本格長編です。(きっと)(前2作は連作なので)氏の作風を知っている身では、なかなか派手に展開するな…と感嘆したところも多々ありますし、何よりこの主役で、人物の遷移を描き切った事自体に驚いて…続きを読む
『つくもがたり』の続編で、女学生、羽多野翠が主人公。その時代の空気が鮮やかに描かれていることだけでなく、女学生ならではの息苦しさ、学校生活の閉塞感のようなものがみごとに描かれている。学校の 怪奇は…続きを読む
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