この捉え方は実に様々です

内容は詩を模した散文形式で最後まで綴られ絶望一歩手前の情景が描かれていますが、ここで思い出してほしいのがタイトル。
生きていく勇気。
勇気に対する記述が作中にはないのだが、あえてそれをタイトルに据えているところに作者の思惑があるのだと私は考える。
絶望し気力もなくした若者は、しかしそれでもきっと、自分で命を断つことは出来ない。何であれ生き続けなけれなならない。
それこそ勇気を持って。