私も徳川二代目、秀忠の名は浮いてるなぁと思っていた。積年の疑問が氷解。

登場人物は秀忠、家康、秀吉のたった3人。でも、歴史の真相に迫るが如き迫力が有る。8千字余りで能くぞ浮き彫りにしたと、天晴れな気分になる。
日本のサラリーマン社会では、本作品の秀忠タイプが出世していく。若人は参考にされたし。でも、往々にして真似できないんだけどね。
ところで、作者は裏に隠れた真相を抉るように仮説を立てるのが上手い。別作品「家康、江戸を捨てる」も非常に興味深い仮説。案外、正しいのでは? と思ってしまう。

短編にはMAX2つが信条ですが、星3つ付けました。

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