全話読ませていただきました。つい最近原作を見終わり、そしてこの作品に触れましたが、話の展開が良く考えられており、とても没入感のある、良いお話だと感じました。どなたかのレビューで深夜に読み始めてはいけないとありましたが、まさにその通りです。私も深夜の時間帯にこれを見つけ、話を読み始めてから止まらなくなってしまいました。
ほのぼのとした原作とは相反し、シリアスな展開が終始続くこのお話ですが、原作の設定や世界観が丁寧に物語の中に組み込まれていて、作者様の原作への熱意がとても感じられます。何よりその熱意が感じられたのが物語の展開の仕方で、「けもの」とは何か、「けものフレンズ」とは何か、を見失わずに、しっかりと作者様はこの作品を書き切ることが出来たと感じました。
原作の知識が必要な部分が多少ございますが、話の根っこがしっかりと出来ているので、原作を知らない人でも楽しんで読めるのではないでしょうか。是非、けものフレンズを見たことがある方も、まだ見ていない方にも、読んでもらいたい作品です。
僕がカクヨムちほーに入り浸るきっかけになった作品です。
世界観を壊さずに、世界観をぶち壊すというとんでもないことしてるのが本当に凄いです。けもフレに対してめちゃくちゃ真摯で、めちゃくちゃ緻密に考えられていて、そして読んでいるとフレンズの姿がありありと眼に浮かぶのです。
この作品は決して夜中の12時とかに読み始めてはいけません。貴重な睡眠時間が消えます。スマホをスクロールする指が止まらない。読み終わっても興奮で寝られない。そんな素晴らしい作品です。休日の午後に読みたい。
大上さん、こんな素晴らしい作品をありがとうございます。エピローグもめっさ良かったです
かばんは、言い方は悪いが【イレギュラー】なフレンズ。
黒かばんもまた、【イレギュラー】なセルリアン。
パークに【奇跡】が起こったことは、今まで数え切れないことだが…
俺の持論の一つ、【本能】に刻まれた考えに、【イレギュラー】だけが【奇跡】を起こすことができる、というのがある。
だから、【奇跡】が起こってもいいのではないかな…?
何より黒かばんの末路が見え隠れしてて、そのルートが…なんか締まらない。
…いや待て、俺はなぜ敵であるはずの黒かばんにシンパシー感じてるんだ?
読み始めたときは、黒かばんにめっちゃビビってたのだが…今や憎めない。
ネクソン旧アプリ版セルと同じように愛着を持って、パークの一員として加えられている。
きっと、それだけ話の作り方が上手いのだろう。
黒かばんの武器、拳銃も、正しく使えば誰かを守れる。
かばんの武器…なのか?ヒトの叡智も、使い方によっては凶器になる。
誰かを守りたいと持った武器が、誰かの命を奪うことだってある。
ヒトとは本当に不思議な生き物なのです。
けものフレンズの設定をほとんど改変することなく「傷ひとつ負うだけで野獣と化し、フレンズを襲ってしまう」という、いわゆるゾンビもののような展開を上手に作り上げています。「少しでも傷を負えば暴走」「暴走したフレンズは、セルリアンの捕食などとは違い文字通りの意味でフレンズを"食い殺"そうとする」という設定は、主人公だけはゾンビ化しないバイオハザードよりもハードかもしれません。特に前半の山場である、野生化した"あの"フレンズとの戦闘は非常に緊張感に満ちており、完全に引き込まれました。
にも関わらず、フレンズはあくまでフレンズ。どんなに絶望的な状況…まさにこれから自分が死のうという状況にあっても他のフレンズを思いやることを忘れない優しさに何度も涙がこみ上げました。山場のワンシーンでとかじゃなくて、心を打たれるシーンが何度もあるんです!
名シーンを選べと言われると難しいのですが、未読の方でもネタバレになりにくい場面をあえて選ぶとしたら「対ワシミミズク2」「対サンドスター・ロウ6」あたりをオススメします。非常に続きが気になるでしょうが、続きを読みたいと思ったならぜひ1話から読んでみて下さい。決して「寝る前に」読まないように…
私は『ニコニコ動画』のこの作品をMMD化したものを視聴し、続きが気になりこちらに流れて来ました。
『けものフレンズ』アニメ一期の黒セルリアン襲来から物語は始まりますが、まず原作からの進路変更がとてもスムーズでまずそこに惹かれました。
他にも、
·とてもハイ クオリティなオリジナルストーリー
·シリアスの中にも入るけもフレらしさ
など、とても良く仕上げられている作品だったため、☆3つとさせて頂きました。
けもフレ好きでシリアスものもいける という方は絶対的に読むべき作品です。
正直シリアスが苦手な方でも読んで欲しいくらいです。
何がすごいって、けもフレの世界観を壊さずに、けもフレの”平和”だけを壊している点です。この手の二次創作は大概世界観を損なう要素(例えばかばんちゃんが銃を持つとか)があるため、なんていかこう・・・・・・
異物感・・・・・ですかねぇ?があるのが多いので、こういうのが出てくるとだいたい読むのをやめてしまいます。
しかしこの作品では、このような描写はほとんどなく、この世界観でも説明できるような、それでいてけもフレの平和が崩れていくような脚本が秀逸で、このあたりはさすがだと思いました。
また、悲壮感の演出も目を見張るものがあり、本編では薄かったシリアス要素を、世界観を維持しつつこれでもかというぐらいに逆転させた手腕は驚くべきであると言えます。
いろいろ考えさせられる部分もあり、なかなか読み応えのある作品ではないのでしょうか。最後に、マイナス要素な言葉ばかり使ってしまったので、応援の意も込めてこちらの言葉を贈らせていただきます。
「大上を信じろ」
何が正しいのか
それは個人個人の価値観によります
ですが、他者と争わずしてすんでいる世界で安全な場所で隠れて他者に争うことを強要する存在は悪意としか言いようがないと思います
正義の反対は逆の正義でしょうが、自分がされていやなものを相手にするという唾棄すべき悪意と思うものを正義とは個人的には言いたくありませんが、それも「彼の者」の正義なんでしょうね
かがやきといいたくはないのであえて人間の要因といいますが、それを手に入れたセルリアンとの戦いの記録
「彼の者」は人間の真理のひとつを大衆を動かす演説者のように語りますが、人間ではないので皮肉以外の何者でもありませんが
なぜそのようなことをするのか、読めばわかります