まったりした「お仕事系」日常小説を楽しむなら
- ★★★ Excellent!!!
お仕事小説にもいろいろある。お店や自営業×日常の謎パターンとか。サラリーマンものだと、上司や取引先からの難題を、バラエティーに富んだ仕事仲間で苦労しながらこなしていく展開が多い。女性主人公で、そこにイケメンとの恋愛フレーバーが絡んだりしてね。一種のテンプレというか。
本作にはそのような色が、最新話まで今のところあまり感じられない。「防衛情報本部」という職場の性質がそうさせているのだろう。そもそも防衛省がプロジェクトX的泥縄対応してるレベルだと、日本の将来が危ういしw
結果、まったりした「お仕事系日常モノ」といった面白いポジションに、本作は位置取っている。防衛省が舞台ながら、外交や防衛・機密の最前線といった色は僅少だ。ドジっ子ながらいつも全力前向きな主人公の姿を楽しみたいなら、本作はうってつけでしょう。