02.アルトシエル(被甲)

 天蓋から落ちてきた蜘蛛の化物。


 その正体は行き来できないはずの下の階層からやってきた異階層人。

 巨大な蜘蛛の姿は義体であり、中身は人間であると自称する。

 飄々とした学者のような喋り方をするが、それはどこか借物のような、子供じみた気配を持っている。

 義体化する前は誰もが息を呑むほどの『美少年』だったと自称するが、何故かヘイエは最初からアルトシエルを女性体だと思っていた。


 

 年齢:不詳。幼く感じることもあれば、大人のように感じることもあり、都度によって相手に与える印象が変わる。



 身長:3mほど。足を全開に広げれば横幅は4mを超える。蜘蛛は本来足が八本あるはずなのだが、この義体は六本しかない。その代わり顔の付近に小型のマニュピレーターの付いた短い腕が生えており、それを使って器用に細かい作業を行うことが出来る。



 体重:400kg。外見に対して重量はかなり軽い。六本の脚で体重を分散させ、足場の悪いところでも難なく踏破が可能。足の先端は変形式の鉤爪になっており、垂直に壁を登ることも出来る。



 特技;ハッキング。現代の技術では解錠不可能なはずの古代遺産の扉を数秒で開けてしまえるほどの高演算機能を持っている。



 戦闘能力:

 HP:A 義体ゆえに主要な臓器を傷つけなければまず死ぬことはない。ある程度の損傷もナノマシンにより修復可能。


 MP:F 異階層人であるアルトシエルには氣を扱う『権限』がない。


 STR:E 筋力は相応に高いが、本人に戦う気がないため攻撃能力は皆無。


 DEX:B インストールされた制御ソフトにより、かなり器用に動くことが出来る。が、中身がポンコツなので、制御ソフトなしではまともに歩くことも難しい。


 VIT:S 炸裂式徹甲弾の一撃を受けても無傷という脅威の防御能力を誇る。触れば柔らかく感じるほどの表面装甲は、衝撃に対応して固化するダイラタンシー流体珪石で作られており、よほどの攻撃を受けても痛い程度で済む。


 INT:F 彼女にはその『権限』がない。


 AGI:B 非常に早く走れる。体の上に乗せた二人分の体重を物ともせず、時速80km近い速度を出すことが可能。


 LUK:A 彼女はすでに最高の幸運を手にしている。



 装備:

 ハッキング用形状記憶合金生コネクタ。

 二液混合凝固薬液体(バイナリ・ハイ・プロテイン・オイル)式瞬間固化糸。

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蒼穹のアルトシエル 設定集 犬魔人 @inumajin

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