5.3~5クール目はこんな展開を考えてました。

 CBが現場に隠蔽されてたCBクロの残骸の一部からメモリーを回収する。

同じ頃、複数の保健所で動物達が変異を起こし凶暴になり、施設を破壊し大暴れするがA3ヒロインによって鎮圧されるが、東北の香織が遅れて北海道方面に行くと、黒いBDを着た謎の人物が変異動物を先に駆除していた。

 その姿をみてBBを連想するカオリ。黒い影はカオリに気がつくと逃げ出す。


 謎の黒いA3ヒロインが現れてから、ヒロイン達は死んだ人達が戻ってきてるという怪しい噂を聞く。さらにヒロイン達の通う学校で猟奇殺人事件が起きる。

 CBがクロの残されたメモリーからマイコを殺した犯人の顔をとりだし、三名の顔が判明する。二名はナオという不良グループとつながりのある少女がヤクザの抗争に巻き込まれて死んだ時に一緒にいて殺されたライとレンという少女。

 もう一人は不良グループとは無関係の生徒会長でナオの家で殺人事件が起こった日に行方不明なったルリコという少女らしい。さっそく調べてみるアサギ達。


 一方、ナツホ達はマシンの襲撃が止んで仕事がなくなり困っていた。

なぜ襲撃がなくなったのかと困っているナツホ達に、バトラーが真実をお教え致しましょうと語り出す。

 A3ヒロインがPSYBANDAI社の兵器実験の一環であること、自分達CBが知らない内に監視してること。

 月に一回コッソリいなくなるのは回収されてバッテリーの充電とデータの回収をされていること。

 だが、バトラーは充電中もナツホが増設したサブCPUが稼動しており、機能を完全に停止していなかった。

 いつしか回線を利用して、メンテナンスマシンにつながれてる間も逆に情報を収集していたこと。

 自分達が利用されてたことを知り怒りに震えるMACメンバー。

バトラーはナツホに問いかける。ご主人様、本当に戦いを終わらせたいですか?と。


 一方、アサギ達はマイコの友人というサキを見つけるが、なにかに怯えるかの様な彼女は墓地で三人を見たという。

 墓地に向かうとライ、レンが待ち受けていた。マイコの友人なら死んで仲間になれと襲ってくる。

 命を守るためにサキ達の見てる前で変身するアサギ達。サキはA3ヒロインであることを確認すると後ろから襲ってくる。

 自分達はA3ヒロインを抹殺するために改造された人間であると告げる。機械ではなく人間を相手にすることに躊躇するアサギとカオリ、ましてや3対2と数で劣っているのだ。苦戦する中、黒い影が参戦する。

 黒い影の正体は死んだはずのミウだった。驚くアサギ!墓場が全壊するほど容赦のないミサイル攻撃に一先ず撤退するサキ達、それを追うミウ、更に追うアサギ。雨が降りやがて激しい雷雨になる。

 雷雨の中、対峙する二人。ミウはアサギのことを、まったく憶えていなかった。アサギに襲いかかるミウ。

 反撃せず防戦一方のアサギ。やがてミウは雷に打たれ煙をあげながら一目散に逃げ出す。

 アサギの追跡をふりきりったミウが逃げ込んだ先は、記憶に、データの中で一番安全な場所とあった、自宅であった。


 ミウの両親は行方不明の娘の帰りを待っていた。雷雨の日、庭に何かが落ちる音がしたので覗いてみると娘が倒れていた。

 見慣れない格好をしている娘の焦げた服、重い靴などを脱がせ部屋に運ぶ両親。心なしか太ったなと思いつつ。

 脱がされた靴は垂直に飛び上がり破裂しPSYBANDAI社兵器部門に信号を送った。このミウこそが兵器部門の最終兵器。

 一番苦戦した優秀なA3ヒロインのデータを元にした人造人間であった。信号があった場所へ技術者が今まで娘さんを治療していた大病院の医者ですと訪問し人造人間ミウ=MIUの肉体を修理する。

 もし、また娘さんになにかあったら連絡をしてくださいという医者。記憶喪失という嘘を受け入れる老夫婦。

 こうしてMIUと老夫婦の生活が始まった。その間にもMIUはアサギ達やサキ達と戦うために戦いに出る。

 そんな中、やがて老夫婦はMIUを学校に通わせようとする。


 学校で遭遇するMIUとアサギ、屋上で襲いかかるMIU。逃げ惑うアサギ。MIUの人工知能に変化が訪れた。

 なんでアサギは何時も私に反撃しない?と聞くMIU。以前の戦いからアサギだけは絶対に反撃をしなかった。

 アサギというイレギュラーな存在がMIUのAIにとって気にかかるのだ。ここじゃ友達が巻き込まれるし、ミウは友達だから攻撃することなんかできないとアサギは答える。アサギ、トモダチ、友達とくりかえし攻撃をやめるMIU。

 この予想外の結果を見て驚き狂喜する兵器部門の技術者達。すぐにでもデータを回収したいようだ。

 そんなアサギ達をみて憎しみを募らせる女性の姿が・・・「私が手を下さねばならないようね」と呟く。


 アサギの靴箱に手紙が入っている。内容は、明日、水源地に病原菌をバラ撒く阻止できるのなら阻止してみろと。

 もう手に負えないとサヤカに助けを求めるアサギ。そこへ割り込んできたのがナツホだった。

 自分は見殺しにできるほど冷たくない。ここは任せてくれというナツホ。それを信じてサヤカにヤヨイの看病と九州の治安をまかせるアサギだった。


「ナオ先輩がいたら楽勝だね」「先輩どこいってたんですか?」水源地周辺の森ではライとレンがナオに媚を売っていた。

「ちょっと会社の命令でね。VIPをちょこっと病気にね」ナオの能力は病原菌を自由に発生させる能力だった。

「お前たちは、どこかへ散りな。先輩の力を限界まで引き出します」ルリコが左手をナオの頭に突っ込む。ナオの肉体が、どんどん黒ずんでいく。ナオの顔が苦痛に歪む「ナオ先輩、貴方は用済みです」

 ルリコは決戦のためにナオの能力を暴走させる。ナオが死んでも周辺に広がっていく病原菌。

 早く誰かがナオの肉体を焼かなければ疫病が広まっていく。こうやってA3ヒロインの戦力を分断させる気だ。


 病が広がり鳥達が落ち、森が枯れる。防護服装備に切換え、三方に別れ、ナオの体を捜すA3ヒロイン達。

 アサギは現場を防護服無しで平然と歩く女性を見つける。声をかけようと近づくと凄まじい勢いで跳躍し襲いかかってくる!

 ルリコを狙って撃つが微妙に外れる。ルリコは離れていても相手の血流を操り、相手の視力や感覚に異常をきたすことができた。

 サキのように肉体を硬化させ爪で引き裂こうとアサギに襲いかかるルリコ!そこへアサギに援護射撃する黒い影が!

 MIUだ!MIUの姿をみとめるとルリコは空中で方向転換しMIUに飛びかかる!

「私は貴方が許せなかった!マイコ!貴方が憎い!自由に生きた貴方が憎い!」

両手でMIUの首を締め、自分の能力を限界まで使い体中から血を噴出させるルリコ。

「やっぱり、マイコ、貴方には勝てない。貴方に負けるのなら本望だわ・・・」

ルリコがマイコだと思った相手、MIUはロボットだからルリコの能力、神経操作は通用しなかった。

 マイコが無事だと思い込んで安らかな顔で眠りにつくルリコ。


 一方、ナツホは無事にナオの遺体を始末した。が、ナツホの体に異変が起こる。

MACを設立してから、一度もBDを脱がなかったナツホは体が疲労し衰弱しきっていた。

 普通なら耐えれた微弱な病原菌に耐えれず、体の神経をやられてしまう。動けなくなったナツホを連れ帰るライ、レン。 彼女達はバトラーに尋ねる。

「私達もアンタ達の計画に一口のせてもらえるかな?」サキ殿から聞いている。大歓迎だと答えるバトラー。


 アサギ達が東京に戻ると、あらゆる放送が乗っ取られてバトラーがTV画面に映し出される。

「今から24時間以内に世界主要都市にPSYBANDAI社工場で作成した核ミサイルで攻撃をくわえる。助かりたければ我が盟主ナツホ様に傅くのだ。ナツホ様は1時間後に新たな人類の姿で、お前達の支配を宣言する」

そういえば水源地の戦いにサキとメグミ、コマチが現れなかった。彼女達が工場を襲撃して乗っ取ったのだろう。

 絶望にくれるアサギとカオリにサヤカから通信が入る。ヤヨイと一緒に向かっているという、更にTVではBIG108中継に回線が戻っていたが、歌の最中で一人のメンバーが振り付けを無視して前に出てきた。ルナが引退を宣言してBDをまとう飛び去る。

 これにMIUをくわえて6人でCBの案内で工場に向う。途中、警備についてる各種マシンを突破し、核ミサイルの直撃にも耐えれるという中央隔壁まで辿り着く。メグミとコマチが隔壁越しに攻撃をしてきた。

 メグミ達がいうにはバトラーが工場で作成している究極戦闘体というサイボーグ体が完成したらナツホは世界最強の存在になるという。

 アサギはナツホの体を犠牲にするのかと問うとコマチがしょうがないじゃんと素っ気なく答える。このままではナツホが危ないと焦るアサギ。

 どんな攻撃をくわえても=核ミサイルの直撃にも耐えれるという中央隔壁は壊れそうになかった。ナツホの新しい体、究極戦闘体完成まで、あと30分。刻一刻と期限が迫る。

 MIUは皆を下がらせるとメグミ達の攻撃にも怯まず、猛スピードで突っ込んでいく

「お父さん、お母さん、今まで有難うございました」ラジオをとおして聞こえるMIUの両親への別れの言葉。

 激しいノイズが流れ途切れる音声。両親は再び娘を失うことになった。

 

 MIUの自爆により隔壁は完全に破壊され、隔壁の裏で待ち構えていたメグミとコマチは吹き飛ばされた。

 要塞の機械が二人の残骸を回収していく。

 メグミは意識が戻ったら下半身が機械になっていた。

「生きてるたって、これじゃあ赤ちゃん産めないじゃない!」悲嘆にくれるメグミにたいしてコマチが

「生理こなくなって、いーじゃん。この戦いが終わったらアタシも全部機械してもおっかなー」とかえす。小町は左上半身と左脚と右足の一部が機械になっていた。そんな二人の姿を見てサキが嘲笑う。

「あはははっ!おっかしいねぇ今まで人のこと化け物よばわりして、そのザマかい!」

一触即発の雰囲気になるがバトラーがとりなす。二人は別系統の進化を遂げたに人類に過ぎなく、二人に差異はないという。

 バトラーは、現在、工場で作られてるナツホの究極の体が完成すれば、大脳を移植し、余った肉体は生体改造を施し強化してバイオウェポン化、残した大脳の一部へ究極戦闘体の大脳からのコントロール波であやつり、ナツホは全ての形態において人類最強となり、あらゆる生物の頂点に立つという。

「ナツホも早く機械の体にしてもらいなよ」と事も無げに勧めるコマチと

「そうよ!貴方だけ五体満足のままだなんて不公平よ!早く改造してもらいなさいよ!」

ニヤケながら半ばヤケ気味に肉体改造を進めるメグミ。

「二人も、あの様におっしゃってます。ナツホ様、早くお体を治して戦線に復帰しましょう」

恐れおののくナツホを尻目に恭しく告げるバトラー。


 究極戦闘体完成まで、あと15分・・・ナツホの待つ部屋まで、あと一部屋というところでサキ、ライ、レン、メグミ、コマチが待ち受ける。サキが爪を硬化させ襲いかかる!

 ルナが銃撃をくわえると肌も硬化させ銃弾に耐えようとする瞬間を狙ってカオリが電磁ワイヤーをサキに撃つ。

「あなたは皮膚を硬化させると動きが鈍くなる。この瞬間を狙っていたんです」皮膚の硬さだけでは防げない電撃が襲う。

 無力化されたサキを救おうと体中から骨片だしてライが突っ込んでくる。だが全てを弾く硬さを誇るライの骨も関節のつなぎ目をヤヨイの投げた斧で切断されてしまう。

「畜生!畜生!ちっくしょぉーっ!」ライを失ったレンが逆上し、体液を自分の体が溶けるほどの強力な酸に変える。

 酸の塊はライの肉体を溶かし量を増し、更に周辺の金属を溶かし有毒ガスを発生させる。

 メグミはガスを吸ってしまい吐血して死んでしまう。コマチは上半身の半分が機械なので死なずに済むが激しく咳き込む。

 酸を中和するには機体清掃用の苛性ソーダ放出装備で中和すれば良いのだが、それに変更すれば30分は武装を変えれない。

 迷ってる内に被害は広がり、このままでは要塞外も安全ではない。アサギを残して、みんなで中和をしようとするがガスが濃くて苛性ソーダが生ける酸の塊と化したレンまで届かない。

 突如、コマチがカオリとヤヨイの持つ苛性ソーダ放出器を奪う。なにを?とカオリに聞かれると仲間の仇討さとガスの中に突っ込む。

 

 凄まじい悲鳴が上がり、やがてガスが晴れると、体の半分が溶け、満足そうな笑顔を浮かべたコマチが死んでいた。

「みんな行って来るね」最後の部屋に一人で向かうアサギ。そこには全裸でベットに寝かせられているナツホと手術用の機会を稼動させようとしているバトラー。そして究極戦闘体と呼ばれる機械の体が待ち受けていた。

 もう少し待ってくれんかねというバトラーに対して、アサギは「ダメ、ナツホちゃんは返してもらうよ」と答える。

ならば仕方がないと究極戦闘体の頭脳に収まるバトラー。「ナツホさま、しばし、お体をお借りしますぞ」と言うが早いか襲いかかって来る。死闘が続き、ついに追い詰められるアサギ。

 バトラーは、何故、ナツホ様の邪魔をするのだと聞く。ナツホが嫌がってるからと答えるアサギ。

 そんな筈はないと答えるバトラー。アサギに言われて口がきけないナツホに機械をつなぎ脳波で尋ねるバトラー。

 ナツホの全身全霊をもった拒絶はバトラーを木っ端微塵に吹き飛ばした。戦いは終わった。


 PSYBANDAI社の実験や一連の事件はアサギの母によって説得されたアサギの父によって公表された。

 アサギはナツホと同じ病院に入院しリハビリを手伝っていた。ある日、アサギは車椅子のナツホを連れ出すとサヤカと連れ立ってヤヨイがやってきた。

 筋力が落ちてるため首を動かして視線を逸らすことができず。目をつぶろうとするナツホに対して、逃げちゃダメと囁くアサギ。ヤヨイの復讐に怯えるナツホ。

 そんなナツホにヤヨイは済んでしまったことだから気にしてないと。今日は、それを伝えにきたと告げる。

 自分のやってしまった事にたいしての後悔と自責の涙を流し嗚咽をあげる謝るナツホを優しくなだめるヤヨイ。

 これからの彼女達の人生、ナツホの人生も、父が世間から追求される立場のアサギや、片腕を失ったヤヨイ

 アイドルとして売れるかどうかもわからないルナ、サヤカやカオリも決して平坦な道ではないだろう。

 だが、どんなに険しい道でも彼女たちは諦めないで歩み続ける。

 エースヒロイン 完 

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没企画)中二の夏はヒーロー稼業の季節!! 多仁寿すもも @UNKOUNGO

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