4.2クール目はこんな展開を考えてました。

 ミウの自爆事件後、カオリは自然と音信普通になり、ルナはオーディションに受かってアイドル活動に専念するから機会があったら応援してねといなくなった。

 一人になったアサギを幼馴染のアイが部活をサボって一緒に帰ろうと誘ってくれた。

 なぜ、部活をサボったのかと聞く、最近、元気なさそうだから心配になってと答えるアイ。涙ぐむアサギ。

 同じ頃、BBは、相変わらずマシンの破壊活動を防ぎつつ銀行強盗などの普通の事件にも介入していた。

 ある日、クロが尋ねる「何故、マイコは人助けをするのか?」

「殆どの事件はマイコが介入しなくても警察が解決してくれるよ。こんなのお金の無駄使いだよ」

「無駄遣いしなかったら、あんなのに嫌々媚売ったり、体売ったりしなくても戦えるのに」

そんなCBクロの質問を無視するマイコ。マイコの脳裏に自分の過去が思い浮かぶ。


 級友のライ、レンと一緒に高校に入ってからファッションに凝りだしたマイコ。

ある日、級友のライやレンに美人で有名な三年のナオ先輩の家に遊びに行こうと誘われ、素直に一緒にいくマイコ。

 先輩の部屋でマイコはライとレンに体を押さえつけられ、部屋にいた男の先輩二人にレイプされる。その最中にナオ先輩が部屋に戻ってきて

「あんたさ、ちょっと生意気なんだよね。少し反省したほうがいいよ」

なぜ、こんな目にあうのか理解できないマイコ。泣き叫んでもライもレンも

マイコをみてニヤニヤ笑いながら助けてくれなかった・・・


 レイプされ写真を取られたマイコは援助交際で毎月一定の金額を稼いで、ナオ先輩に上納しなければならなくなった。後で知ったがライやレンも同じ被害にあったそうだ。ライとレンは自分と同じ目に遇ったマイコが可笑しくて堪らなかったんだろう。 

 しかし、先輩達にレイプされたライやレンもなにかしらのシグナルを出していたのかもしれない。

 それに気がつかなかった無神経な自分が悪いとマイコは思った。そう考えたかった。

 そして夜の街を歩くうちにCBのクロと出会い、A3ヒロインになって間もなく悲劇は再び起きた。


 ナオ先輩が、一年後輩のサキという子が足が長くて気に食わないと、また部屋に連れ込んで襲わせようとしてるとライとレンが話しているのを幼馴染のルリコが聞いたのだ。

 もう、馬鹿なことは止めさせて!とマイコに頼むルリコ。寝耳に水のマイコ。その晩、マイコは決心した。


 ナオ先輩の部屋で何時もどおり、サキがレイプされている。次は先生にチクろうとしたルリコの番だ。

 男の先輩の手がリンチされボロボロのルリコの服にかかった瞬間!男の頭が吹っ飛んだ!

 窓をブチ破りなだれ込む黒い影!もう一人の男の先輩が野郎!と懐から銃を抜き

マイコめがけて撃つ!思わぬ事態に動転したマイコはBDの左手に内蔵された機関銃で反撃してしまう。

 複数の弾痕が男の体にできる。隣にいて巻き添えになったライの体にも。ライと呟き、衝撃をうけるマイコ。

「動くな!」ナオ先輩が一瞬の隙を突き、銃を拾いレンのコメカミに銃をあて人質にとる。

「アンタ、マイコだろ?どこで、そんなもん手に入れた?コイツの命が欲しかったら、さっさと脱ぎな」

レンが泣き叫ぶ「やめてー助けてーていうか、アンタが調子こかなかったらアタシはレイプされなかったんだ!」

 レンがマイコを憎々しげに睨んで叫ぶ「疫病神!この疫病神!死ね!死んじゃえよ!」 

「違う・・・違ァーうッ!」と叫び両手の機関銃でナオ先輩とレンを蜂の巣に変えたマイコ。

 気を取り直しルリコを起すとナオ先輩の携帯で警察に連絡をし、ルリコには正体を明かさず、また、サキが襲われたことを内密にしてくれと頼んだ。


 携帯を回収し、犯されて気を失っているサキに服を着せ、男の先輩のバイクを盗み

サキは、まだ間に合う。やり直せるんだと呟きながら産婦人科へ向かう。

 サキをバイクで婦人科に連れて行く最中、マイコは考えた。

自分が、もっと早く気がついていればサキの肉体精神も救えたかもしれない。

 いや、レンやライ、どちらが先に襲われたかはわからないが早く気がついてあげれば彼女達を救うことができたし、自分が襲われることもなかったのではないのかと。

 

 その日以来、マイコは自分の名前と家族を捨てた。

一人暮らしをするため、殺してしまった級友達への贖罪の為

A3ヒロインBBとして戦うために体を売って生活すること選んだのだ。

 そんなことを思い出してると、金融機関に借金を断られた男が自棄を起し

人質をとって立て籠もっているという。暴動鎮圧様のスタンガンなどの非致死性の武器を選ぶBB。

 現場に向かい、あっさり人質事件の犯人も縛り上げて一件落着と思った瞬間!

 新たにマシンが破壊活動を始めた。非致死性の装備を変更可能まで30分間。

舞子の悲鳴が響く、このままでは、せっかく助かった人々が死んでしまう!

必死にBDのシルードで攻撃を防ぐBB。

 しかし、それも限界だ。やがてマイコもマシンのシールドの限界を超えた銃撃により殺されてしまうのだろう。

 もう持たないと思った、その時!何者かがBBの手を握る!力がみなぎってきて

顔を上げたBBの瞳映ったのは!戻ってきたアサギの顔だった。

 BBを避難させるアサギ、逃げ惑う市民に照準があい機銃が発射された!

自分の体で防ぐアサギ。敵の攻撃を防ぎつつ、着実に敵の数を減らすアサギ。

 劣勢になった敵は合体し反撃を試みる。アサギの武装ではトドメをさせそうもない。

 周辺住民を避難させたが、敵の破壊力では非難した建物や地下街では5分と持たないだろう。

 ここは一撃で決めなければならない。BBの得意技、猛スピードで敵に突撃し吹き飛ばすブラックエクスプレスで終わらせたいが、先ほどの襲撃を限界まで耐えたためにBBの体は限界だ。


 そこでアサギは自分がBBの体を支えて突っ込むことを提案する。

 危険な目に遭わせれないと反対するBBを、一人では無理でも二人ならやれると突っぱねる。

 お互い背中合わせの状態で空を飛び敵に突っ込む!完膚なきまでに敵を倒した二人。通常のブラックエクスプレスの4倍の威力を持つコンビネーション技ミラクルトレインの誕生の瞬間であった。

 最強のコンビとなった二人に向かうところ敵は無かった。幾度となく襲撃を受けるも撃退する二人はプライベートでも仲良くなり、一緒にいる時間も多くなった。

 ある日、二人で街を歩いているとBBに声をかけてくる中年の男が。男はアサギを舐め回すように見つめたあと

 BBに友達かい?いくらで紹介してくれるかな?と聞く。その質問に答えずアサギの手を引き駆け出すBB。

 戸惑うアサギに自分の過去を話すBB。自分の体は汚れきっている。このままアサギと一緒にいると迷惑がかかるからプライベートで友達になるのはやめようと提案する。そんなBBに対してアサギは、そんなことはできない、独りで悩んでたらダメになるって友達に教えてもらった。ここでBBを見捨てたら、その友達を裏切るのと同じだと。


 その頃、清華は父親からクレジットカードの請求書に記載されている謎の引き落としについて追求を受けていた。

 父親に何の金のなのか言える筈もなく、清華は家族カードを取り上げられBDを購入できなくなってしまった。

 同じ頃、ナツホは些細な原因で親と喧嘩し家出する。 コマチ、メグミがいなくなって、ナツホ一人では対処しきれなくなり、必然的に戦闘と支出が増えてしまったのだ。

 いく当てはあるのかと聞くCBバトラーにナツホは各地方自治体を優先的に守る代わりに知事達から秘密裏に資金提供を受ける傭兵組織マーシナリーエンジェルカンパニーことMACを立ち上げることを打ち明ける。

 ナツホは、母親の病態が重くなり普通のバイトで稼げないほどの入院費用が必要になり絶望していたメグミや、援助交際がばれて学校に行きづらくなったあげく、脱法ハーブにはまり補導され、退学処分になったあげく親と喧嘩して家を飛び出したコマチを仲間に引き入れMACの戦力増強をはかる。


 MACの活動範囲外の北陸でマシンの襲撃があり、一足先にヤヨイが戦っていた。

遅れてBBとアサギもやって来たが、敵は銃器などの武器のない完全な球体で、特殊な金属を使ってるのか、こちらの攻撃が通用せず、地ならしをするかのように縦横無尽に暴れまわる。

 敵にダメージを与えるには回転を止めて破壊力のある武器を叩き込むしかない。

そこへMACの面々も来た。この街にある病院にメグミの寝たきりの母親が入院しているという。

 病院が潰されないように敵の動きを止めようとするヒロイン達。しかし、弾き飛ばされて上手く敵を受け止めれない。病院が潰される!間一髪、ついに受け止めるヤヨイ。

 そこにミラクルトレインが炸裂し、なんとか表面に傷がついた。あと、もう一撃決めれば敵は倒せる。

 だがヤヨイの限界も近い、二人が方向転換して戻ってくるまでにヤヨイが敵の動きを止めなければ母親の病院をが破壊されてしまう!

 しかし、今の状態で威力のある兵器で攻撃したらヤヨイの肉体にダメージが!運が悪ければヤヨイは死んでしまうかもしれない。

 母の命、仲間の命、一瞬、迷った末にメグミは引き金を引いた。


 大爆発がおこり球体は完全に砕け散った!爆心地には片腕を失ったボロ雑巾の様なヤヨイが倒れている。

 ヤヨイの体を光が包み込んで上空へ放たれたあと、ヤヨイのCB八郎も自爆した。

「なんで!なんで撃った!」その光景をみて激高しメグミつかみかかろうとするBB。

「五月蝿い!アンタみたいな体売って遊んでる奴に文句言われたくない!」逆ギレして言い返すメグミ。

「せや、人助けしたのに、なんで文句いわれなアカンのや!」ナツホもメグミを擁護する。

「だからって味方を殺していいのかよぉ!」ナツホに言い返すBB。ナツホのCBバトラーやコマチも

「これは耐久上限を越えたスーツを着用したヤヨイ氏のミスだ」「そーそーアイツがビンボ臭いことすっからさー」

口々にメグミを擁護する。

 ナツホが勝ち誇ったように宣言する。「交渉決裂やな」

「黙れ!今度こんな事してみろよ。今度やったら・・・」MAC達に銃口を向けるBB。

「マイコちゃん、やめなよ」止めに入るアサギ。「メグミ・・・おめーのこと見損なったぜ」捨て台詞を残し去っていくBB達を見送ったあと「五月蝿い奴らや」と強がるナツホ。

 そんなナツホにバトラーが緊急の仕事があると伝える。A3ヒロイン達は、MACの三人組と、それ以外のメンバーという形に完全に分裂してしまった。

 

 その頃、ヤヨイは八郎の最後の力により、九州の山奥へ逃がされた。八郎の最後の通信を傍受したサヤカのCB番頭が

「姫!一大事ですぞ!」と事の顛末を伝える。重傷を負い意識を失ったヤヨイをみつけたサヤカ。

 そこへ番頭がMAC達が近づいてきていることを告げる。彼女らの目的は機密を保持するためにヤヨイを処分すること。

 三対一、以前なら親の金で武器は高いものでも使い放題。楽に勝てないまでも互角に戦えたかもしれない。

 しかし、今のサヤカは父に見つかればクビになるかもしれないと断り続けた家政婦に、土下座して頼み込んで無理やり手伝わせてもらった仕事の駄賃を貯めた数千円しかない。勝つのは無理かもしれない。

 でも、やるしかない!父にカードを取り上げられ無一文になった時、あきらめなかった。今度も、絶対あきらめない。道は、きっと開ける!

 一番、機動性の高いBDを買い森林を利用して敵の攻撃を回避し続け、北陸から連戦の敵の体力と弾薬切れを狙う作戦に出るサヤカ。

 MACを翻弄し続けるかに思われたが、ついにバトラーによってヤヨイが捕捉されてしまう!

 絶対絶命と思った、その時、アサギ達が駆けつける! 

「チッ、邪魔が入りよったわ」去っていくMACメンバー達、アサギたちが来たのは偶然ではない。アサギがBBに早く帰るように促したのは傷ついたヤヨイを病院に回収するためだった。

 後を追われないように遠回りしていこうとしたのが仇となり遅れたのだ。無事にサヤカの地元の病院に収容されたヤヨイ。サヤカがついてるから、一先ずは安心だろう。


 二つのグループに分裂し、日本を守る戦いを続けるA3ヒロイン達。

敵の攻撃は激しさを増し、ついに新型の超大型マシンが線路を辿って北上し東方区方面へ侵攻を開始した。

 CBが外見から戦力を分析し、計算だと2時間後には仙台に到着し、6分で仙台市を壊滅できる戦力だ予測できるという。

 喧嘩別れした以上、MACには助けを呼べない。未知の敵に対して二人で立ち向かうことを決意するが、現実は甘くない。

 今までの戦いで得たデータを元に作られた兵器部門最高傑作に、たった二人で勝てるはずもなく

 麻生の父もCBをとおして、相手より上空の位置から落下して威力を増し、更に二人の体をドリルの様に回転させ通常の威力の64倍の破壊力のミラクルトレインで敵を防ぐしかないと

 根性論の様なもので二人を焚きつけて戦わせ、一人でも多く仙台市民が逃げれる様に時間を稼ぐことしかできない。

 二人のミラクルトレインが炸裂し、究極兵器の胴体を貫通するが!お構いなしに仙台への侵攻をつづけるマシン。

 矢も尽きなすすべもなく仙台へ侵攻する究極兵器を絶望の眼差しでみつめる全身傷だらけの二人。

 突如起こる大爆発!胴体内部から光線を撒き散らし砕け散る究極兵器。その残骸から、ほとばしる閃光。

 その窮地を救ったのはカオリだった。カオリは父の職場を救うため、一回限りの復帰のつもりだったが

 アサギとBBの涙と鼻汁が溢れんばかりの感謝っぷりに押され、再び戦列に戻ることになる。

 カオリに続いて上手くいかないアイドル活動に嫌気がさしたルナも復帰するが

BBがルナの戦う場所はここじゃないとやめさせる。

 

 ルナと笑顔で別れたあと、アサギが「マイコちゃんもルナちゃんと同じだよ。なにか嫌なことから逃げてるよ。マイコちゃんの戦う場所はここじゃないよ。ね、一緒に、一緒に学校へ行こうよ」アサギの言葉に、初めは激しく抵抗の意志を見せたBB=マイコだが…

 戦闘中、学校の件で葛藤していたために集中力がとぎれ、自分のミスでアサギが倒れた時に、自分が復学して友達と、アサギと一緒に学校にいきたいと望んでいたことに気がつく。

 幸いアサギは気を失っていただけで、CBも細工しているので自爆することなく無事だった。


 ついにマイコは援助交際をやめて麻生と一緒に学校に行く決意をする。

マイコはデートクラブの店長に、もう来ないと連絡する。

 店長は残るように泣いて懇願するが、電話を切られた後に豹変する「チッ、糞餓鬼が調子づきやがって!泣きついてきたって二度と店に入れてやんねーぞゴラァ!」

と吼えた後、ゴミ箱が凹むほど蹴りを入れた後、冷静に仕事に戻る。彼女の代わりは幾らでもいるからである。

 ふと、メールではなく、直接アサギの声が聞きたくなったので、携帯で連絡を取り

明日、手続きをするために学校に行く必要があるから、一緒に学校にいこうと電話で約束するマイコ。

 そんなマイコをみて「今まであったなかで一番楽しそうに笑ってるよ」と嬉しそうに言うマイコのCBクロ。

 そこへチャイムの音が鳴り深夜の来客をつげる。


 インターホンのモニターには三角巾で片手を吊ったルリコの姿が!幼馴染の久しぶりの訪問に喜んで鍵を開けるマイコ。

 ドアの横に潜んでいたライの胸から、あばら骨が飛び出しマイコの胴体を貫通する。更にルリコの肉体は変貌しサキに変わる。「せんぱ~い騙されちゃいました?先輩のおかげで、こんな身体になったんですよぉ」

 ニヤニヤと笑いながらサキは土足で部屋にあがる。マイコを守ろうとして飛び出してきたCBクロにギプスに包まれた左手を振り下ろす!ギプスを破って鋭い爪が現れ、CBクロを三枚に下ろす。

 血の海に沈んだマイコが呟く「アサギちゃん、ごめん、やっぱり一緒に学校に行けそうもないよ・・・」

 翌朝、新聞に女子高生惨殺事件の記事が載る。TVのワイドショーに映る殺人現場はマイコの住んでいるマンション。

 まさかとは思いつつも疑念は心の中で大きくなり、気がつけば通学路をそれて舞子のマンションに来てしまうアサギ。

 自分の目で舞子の死を確認したアサギの心に悲しみが走った。 

 第二部 完

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