3.1クール目はこんな展開を考えてました。
アサギは幼馴染のアイと一緒に下校中、犬型のマシン達の襲撃に遇う。
犬型マシンに囲まれ逃げられない状況でアイが囮になってアサギを逃がそうとする。
アイが敵に追われながら走り去った後、物陰から新たな敵が現れ絶体絶命の状況に!
その時、自動販売機の電子マネー読み取り部分が円形に取れてアサギの足元に転がってきた!
ボールの様な物は「目をつぶって!」と語りかけてきた。目をつぶった瞬間、光がほとばしりセンサーを焼かれた敵の動きが止まった。
「今のはちょっとした目くらましさ。早く僕を持って藍ちゃんを追うんだ!」とボールが促す。囮となった藍を、追って走る麻生にボールが自己紹介する。
「僕はCB、コントロールボールさ。君の友達を助ける事はできないけど、
その代わり君に力を貸してあげる事ができるんだ。今ならサービス期間で一着どれでも500円だよ」
なにを言っているのか理解できないので聞き流すアサギ。
そこへ藍の悲鳴が聞こえてくる!犬型のマシンに囲まれている藍の姿が見える。
犬型のマシンに噛み切られたのだろう。左肩から血を流し意識を失ってる藍。
「わかったわ!お金を払うから力を貸して!」麻生が携帯をかざす。
「まいど、どれにする?これなんかデザイン悪いけど遠距離攻撃が・・・」
「そんなのわかんないから!どれでもいいからはやく!」
「おまかせだね?シンクロニウム!」
CBの目の辺りから光線が走りアサギの体をサーチしデータをエシュロンに送る。
エシュロンから光が走り天からアサギの体を貫く!やがて光が収まるとコスチュームに身を包んだアサギが!
これはなに?とコスチュームを指すアサギ。
この戦闘服はアクティブ、アルバイト、オートマタ計画に基ずくもので激しい戦闘をアルバイト感覚でやれるように、オートマタ自動で君達をサポートしてくれるんだ。
圧倒的な戦力でマシンを破壊するアサギ。アイは気絶しているだけで傷は軽かった。お見事!と褒めるCB。君はA3計画に基ずくスーパーヒロイン!A3(エース)ヒロインだよ!と。
その日以来、アサギのA3ヒロインとしての活動が始まった。昼は学校、夜と休みにヒロイン活動。
A3ヒロインとしての活動も板についてきたある日のこと。CBに助けを求める通信が入る。
隣町で新人のA3ヒロインが苦戦しているらしい。現場に着くと三人のCBが戦いの方針で内輪もめ。
新人A3ヒロイン達三人、ミウ、ルナ、カオリは、お互いに肩を組むことにより、BDのバリアーを増幅させて攻撃に耐えていた。
見かねたアサギとCBの指揮により、なんとか敵の一群に勝利する。そんな三人との馴れ初め以来、ヒロイン活動でもプライベートでも一個年下の三人組と一緒に行動することになるアサギ。アイとは疎遠になっていく。
何度かの戦いを経て三人も戦うことに慣れていった、ある日のこと
マシンの大群がPSYBANDAI社のライバル社の新事業を潰すために攻めて来た。
そこはエネルギー効率の良い新しいガスの工場であり、そこが破壊されれば
周辺の都市全体を吹き飛ばすほどの威力があるという。
この人数では守りきるのは無理だと思ったアサギ達は藁にもすがる思いで助けを呼ぶ。
彼女達の呼びかけに、北陸からメグミ、大阪からナツホ、東海地方からコマチ
東北からヤヨイ、九州からサヤカの順番で助けにやってくる。
劣勢になったマシンは合体して一つになって襲ってくる。ヒロイン達が思い思いの
攻撃を加えるが、合体したマシンが剥がれ落ちるだけで致命傷を与えれない。
こっちも力を合わせなきゃ勝てないよ!と叱咤するミウ。うなずく他のヒロイン。
皆で同じ光線兵器を選び、一転集中で狙いミウの合図で合体兵器に射ち込む!
爆散する合体兵器、喜ぶのもつかの間、ヒロイン達の虚をつき
背後から大型の重機型マシンが工場を襲おうとする!
間に合わないと思った瞬間!黒い旋風が大型のマシンを吹き飛ばし破壊する。
大型マシンを倒したのはBBと自称する黒いBDをまとった少女だった。
都内で起こった通り魔事件を解決していたから遅れたと話すBBに、サヤカやナツホが、そんなことは警察にまかせればいいと言うと雰囲気が悪くなるが
空気を読んだミウが、明日は土曜だから、どこかで、お茶でもして仲良くなろうと提案する。
みんなが賛成する中、馴れ合いは嫌いだからとBBだけは帰ってしまった。
場所はアサギの家に決まり、みんなでお菓子を買って集まり、自己紹介、住んでる場所はどこか?分担して守るとしたら、どこからどこまで守るのか相談する。
その間に父はCBの電源を切り自室に持ち去り、ある細工を施してからリビングにCBを戻した。
大方の地区分担が決まり、各地に散らばるヒロイン達。
他社の深海資源採掘場を破壊するためにPSYBANDAI社がマシンで襲撃してきた。
何時もの4人にBBを加えて深海で戦うヒロイン達。
そこでトラブルが!心臓の弱いミウが深海の圧力とBDの不調で心臓が止まってしまう。
彼女を助けるどころか謎のカウントダウンを開始するミウのCB。
アサギのCB=父が解説するにはヒロインが戦闘不能に陥り、戦いの続行が不可能と
CBが判断した場合、機密保持のために自爆し半径10mを木っ端微塵に吹き飛ばすという。
一か八かのアサギの攻撃で爆発したマシンの衝撃で再び動き出すミウの心臓。
戦いの後、BBがミウに危険だから戦うのはやめるべきだと忠告するが、私がいないと、みんなが喧嘩するからと答えるミウ。
そんなやりとりがあってからBBもなるべく戦列に加わるようになった。
幾度の戦いを終えてBBとも少し打ち解けてきた。
しかし、悲劇は訪れた。山間の発電所を襲撃してきたマシンの大軍団に総出で応戦するヒロイン達。
戦いの最中、敵の超音波兵器の攻撃でミウの心臓が止まってしまう。
誰かが彼女を起さなければ・・・しかし敵の数も多い。彼女の元に辿り着くのは困難な状況だ。
みんなが奇跡を信じて祈る。だが、今回は奇跡が起きなかった。ミウは目覚めることなく、機密保持装置により木っ端微塵に吹き飛ばされる。彼女がA3ヒロインだった痕跡は残らない。
そのあまりにもあっけない最後を見た美羽の友人であるルナとカオリは勿論のこと
コマチ、メグミも戦いが終わった後、A3ヒロインをやめると宣言するのであった。
何時もどおり学校に登校するアサギ。授業中ぼうっとしているとA3ヒロインとして戦っていたことを思い出すが、まるで遠い昔のような感じだ。
だが、確かに彼女は、つい先日までA3ヒロインとして戦っていた。もう、この世にいないミウも・・・
何も知らない両親は彼女の帰りを永遠に待ち続けることになるのだろう。
そう考えると彼女は胸が張り裂けそうになり、悲しみがとまらなくなるので
あの戦いの事は忘れようと努力している。彼女も人の為に戦う事を捨てたのだ。
下校中の麻生の頭上を黒い影が飛び去っていく。
少女達は今日も人知れず平和のために戦い続ける。
第一部完
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます