第13話 死にたいの奥にあるのは
昨日、苦しくて苦しくて、パニックになった。
近況ノートやTwitterに死にたい、自傷したいと書きなぐった。
朝、独特の倦怠感と吐き気でどうにも起き上がれない。
でもこのまま鬱々とベッドに横たわっているのは嫌で、何とか這って準備をし、電車の窓に頭をぶつけながら出社した。
どんなに体調が悪くても、電話はなるし仕事も雑用も回ってくる。
このままいつものように黙って我慢しようか。その方が、楽だし。
でも、黙ったままじゃ何も変わらない。壊れていくだけ。いのちの電話が繋がらないなら、目の前の人に相談しよう。
思い切って直属の上司に時間をとってくれるようお願いしたら、すぐに会議室を用意してくれた。
支店長も一緒に対策を考えてくれた。
上司は、私が体調を崩しているのを見て追い詰めたらいけないと、そっとしておいたらしい。
「声をかけたらよかったね。ごめんね。続けていきたいという気持ちも伝わったし、絶対応援するから、話し合いながら少しずつ4月に向けて準備していこう。」
受け止めてくれる人で良かった。
死にたい、の四文字の言葉の奥に、こんなに伝えたい言葉があったんだ。
勇気を出してよかった。
言葉にしてよかった。
自分の気持ちから、逃げないで良かった。
周りの人を、信じて良かった。
私は今、驚異的に頑張っている。
驚異的に、自分のココロと、向き合っている。
何が何でも自己肯定だ!!
私、エラい!!
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