この作品の文体が洗練されていてとても好みです。主人公の心のうちが溢れて迫ってくる美しい短編だと思います。
響と書いて“ひびく”と読みます。 フィクション、ノンフィクション問わず、皆様の心に響く作品を生み出していきたい。 小説よりもエッセイやノンフィクションを書く…
モチーフそれぞれに存在感があり、一つとして捨てるところ、足りないところがありません。ちょうどこの作品を成分表にするとしたら、すべて合わせてぴったり100パーセントになるように、うまくかみ合ってこの作…続きを読む
ふと、故 鷺沢萌さんを想い起こさせるタッチに「純文学」の良作に出会えた想いです。
「20歳の誕生日に自殺する」と言った女と、それに付き合うと言ってしまった男の話。「大人」になる一歩手前の、19歳。その不安、心の揺れ、地に足のついていない感じが、切ないほど伝わってきます。
題名で「モラトリウム?」となり、読み進めるうちにその本当の意味に気付く。そのとき、主人公とヒロインの行動とその言葉の組み合わせが、いかに妙だったかを思い知る。 他人に×や〇をつけられ、成長する子…続きを読む
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