人と妖精の関わり。箱庭という繋がり。美しい世界観に、人の強欲さが加わって、哀しい物語が紡がれる。短編なので、すぐに読めます。ですが、読み応えがあります。感動作です。
響と書いて“ひびく”と読みます。 フィクション、ノンフィクション問わず、皆様の心に響く作品を生み出していきたい。 小説よりもエッセイやノンフィクションを書く…
妖精と人間世界の関わり合い方が、残酷ながらも見事に溶け込んでいるように感じました。私たち人間は人間の残酷さをよく知っているからこそ、妖精を鑑賞品として扱うことにある種のリアリティを感じるのかもしれ…続きを読む
残酷なインテリアを愛好するという、独特の流行の世界観の提示にまず引き込まれました。そこから職人の性、青年の思慕と場面が矢継ぎ早に変わり、退屈することがない。このテンポの良さは、さすが、といったとこ…続きを読む
富豪たちの間では「箱庭」が流行していた。ガラスケースの中に、自然界を再現するような環境を整え、そこに生物を閉じ込めて、人間たちは屋敷の中で愛でるのだ。箱庭で最も高価で人気の素材は、人魚や天使…続きを読む
箱庭と言う発想に震えました。 人が造りし美の世界、箱庭は美の永遠、でも、心の永遠には、なり得ないんですね。 美しくも悲しい物語でした。
もっと見る