応援コメント

すべてのエピソードへの応援コメント

  • 恐れ入ります。
    質問です。

    『凡才のための執筆工程表』の工程表の正しい順番を知りたいです。
    お答えいただくのは可能でしょうか。

    【第1段階】物語コンセプト 「工程05 メインプロットの作成」の
    概要欄の文中には、『これが完了したら、『キャラコンセプト作成』を『工程05』まで進行する。』とあります。

    しかし、キャラコンセプト チェックシート「キャラコンセプト」には
    工程04以降は、「世界観コンセプト」を進めるとありました。

    キャラコンセプト 「工程04 類型における詳細を詰める」の
    概要欄の文中には『詳細を詰めていく。そこまで出来たら
    「世界観コンセプト作成」の工程へと進む。』とあります。

    「工程05 メインプロットの作成」が終わったら、キャラコンセプトの
    『工程04』までか『工程05』までどちらに進めばよろしいでしょうか。

    お答えいただけるとありがたいです。

    作者からの返信

    お久しぶりです。
    いつも参考にして頂きありがとうございます。

    想定している進行順序としては

    物語コンセプト・工程05まで進める


    キャラコンセプト・工程04まで進める


    世界観コンセプト・工程05まで進める


    "キャラコンセプトに戻って"工程05〜08まで進める


    "物語コンセプトに戻って"工程08まで進める

    となります。

    キャラクターの魅力を押し出したい場合はこの順序で行います。

    ストーリーの構成やドラマを押し出したい場合には
    「世界観コンセプト」の作成が終わった後に「物語コンセプト」から先に作って、
    後から「キャラコンセプト」の工程05以降を進めるという形で僕はやってます。


    補足として、
    「世界観コンセプト」に関しては拘りが無ければ後回しでも良いです。

    これは
    ハリウッドの脚本術は「世界観コンセプト」の作成を重視しておらず、ストーリーとキャラクターの2軸で考えるものが多いためです。
    映画においては世界観構築に関する部分は映像を作る担当の分野のため、脚本術の範疇ではないためと推測されます。

    なので、分かりにくいようなら飛ばしてください。

    ただし、
    小説の場合は映像は読者にイメージさせる必要があるため、
    本当は世界観の構築の仕方は深く考えねばなりません。
    そのため世界観コンセプトの構築に関しては後日、より詳細な形に修正予定です。


    この説明で足りないようでしたら、
    近況ノートのどれでも良いのでコメントしてください。
    そちらなら相互にやり取りできますし。

    以上、
    お役に立てれば幸いです。

    編集済
  • キャラクター設定記入項目への応援コメント

    わぁ!!すごい!!
    すごく助かります!!

  • 全体の工程表への応援コメント

    一通り読ませていただきました。

    質問なのですが、文庫本1冊分とかではなくて数冊分に渡るシリーズを書くときはどのようにプロットを組むのでしょうか。
    シリーズ全体のプロットとひと作品ごとのプロットの複数を作ったりするんですか。

    お忙しい中恐れ入りますがお答えいただけたらと思います。

    作者からの返信

    asia_junshin様

    コメントありがとうございます。
    工程表を更新できておらず申し訳ありません。

    asia_junshin様の仰る通り、
    まず『シリーズ全体の三幕構成』を作り、
    それを4分割して
    それぞれの小テーマから4冊分の三幕構成を組むというやり方をしております。

    この場合、
    シリーズ全体の三幕八場のみ作り、
    各プロットポイント、ミッドポイントの達成条件のみを決めておきます。
    (細かく決め過ぎると融通が効かなくなりますしシリーズ構成段階で細かいところまで見通すのは僕のような凡才には不可能ですから)

    そして、
    その達成条件をクリアできる物語を4本作るイメージです。

    またこのシリーズ構成を書く際には、ドラマやアニメの1クール(12話)と同じ情報量を参考に組んでおります。

    当初は子供向け特撮のシリーズ構成を参考にしていたのですが、
    1年間に渡る長期作品ですと1冊毎にオチをつける必要がある小説単行本とは相性が悪く、
    結果として1クールアニメが参考にする形に落ち着きました。
    (実際にライトノベルからのアニメ化した作品であれば何冊分を12話にしたのか見えるので、逆算も楽ですので)

    個人的に1番やりやすいのは
    1冊=アニメ3話分とし、
    4冊で12話と考えるやり方です。

    1冊目を一幕
    2〜3冊目を二幕の前後半
    4冊目を三幕として大きな流れを作ってしまいます。
    (これについては三幕八場の基本的な形を踏襲しています)


    また、
    映画を参考にする場合には、古い映画にはなりますが
    『バックトゥーザ・フューチャー』
    の3部作が参考にしやすいと思われます。
    (古いが故に様々な分析もされてますし、監督や脚本家のコメントもたくさん残されていますので)

    バックトゥーザ・フューチャーを参考にされる場合の注意点としては、
    「一作で完結するように脚本を作り、後から2〜3作目の脚本のために主人公のサブプロットを加えた」
    ものなので1作目と2作目以降では別々に分解して参考にされた方が良いかと思われます。

    昨今、書籍化しても一作目で打ち切りという事も多いですし、
    「一冊目だけでも面白く、かつ2冊目以降へ繋げる方法」を参考にするにも良いかもしれません。


    質問への回答は以上となります。

    もし私のやり方で使えそうな所があれば、どうぞ執筆にお役立てください。

    少しでもお役に立てれば幸いです。


  • 編集済

    ストーリーコンセプトへの応援コメント

    ひぇぇ……べ、勉強になります……。

    追記
    二巻、買いました。原稿終わったら読みます。楽しみ。

    作者からの返信

    七野りく様

    え~……っと。
    挨拶の前に少しだけ言わせてください。
    また少し砕けた口調になりますが、ご了承ください。

    どうして!!!
    「天才は読まないで!」って書いてあるのに、
    どうして読んだんですかッ!?

    3作品の書籍化と、1作品の漫画化している大先輩に
    僕がお教え出来ることなんてありません!
    これでは僕が「釈迦に説法」しているみたいじゃないですか!!
    畏れ多くて困ります!!!!
    「勉強になります」だなんて、嬉しいけど困ります!!!
    本当にありがとうございますね!!!!!!!!!!!!!!



    ――さて、
    ご無沙汰しております。1巻発売以来でしょうか。
    同レーベルでご活躍されている大先輩に声をかけて頂き大変光栄です。
    この執筆工程表をお読み頂いただけでなく、
    『武装メイドに魔法は要らない』の2巻をご購入頂いたこと、
    大変嬉しく思っております。

    また、本業と執筆の両立がまだ上手くいっておらず、
    カクヨムでの活動まで手が回っていないこと大変申し訳ありません。

    いずれ七野様の作品を構造分解し、
    技法や効果などを勉強させて頂くつもりです。

    その時はどうぞ、よろしくお願い致します。


  • 編集済

    閑話リストへの応援コメント

     恐れ入ります。
     質問です。

     エピソード「工程00 物語と登場人物に世界観を組み込む」に書いてある単語の意味を知りたいです。
     文中のコツにある『物語構成』『キャラクター配置』の単語の解釈で以下であっているものはありますか?
     
     『物語構成』とは
     1 作中における時間の流れ。
       例 ループ型構成。
     2 作中を進行させる出来事。
       例 プロットポイント2で事件の犯人がわかる。
     
     『キャラクター配置』とは
     1 登場人物が作中で成しとげなければならない役目。
       例 主人公はセントラルクエスチョンを解決する。
     2 登場人物が作中で登場する順番。
       例 主人公は作中で一番早くに登場する。

     お答えいただければありがたいです。

     追記 おすすめして下さった書籍を購入しました。個人的に
       工学的ストーリー創作入門が役立ちました。

    作者からの返信

    応援しています。様

    ご無沙汰しております。
    執筆を続けられているようで何よりです。
    また私が紹介した書籍がお役に立ったようで、安心しました。

    さて、
    ご質問頂いた内容ですが、
    改めて閑話を確認させて頂きました所、確かに分かりにくい説明だったかと反省しました。
    ご質問頂いた内容について説明させて頂きます。


    ・『物語構成』について
    ご提示頂いた中では「1」に近いかと思いますが、もう少し大枠の話として書かせて頂いております。

    『人が楽しめる幾つかの物語には幾つかパターンが存在する(物語類系)』
    という考え方の前提のもと、
    『それぞれのパターンにおいて何が起こるか(物語構成)』
    を指しております。
    この物語構成を三幕構成等に当てはめて再構築する事で、現代に通用する物語としてリファインしやすくなります。

    この『キャラクターと物語に世界観を組み込む』工程の趣旨としては
    1.物語とキャラクターから世界観を感じ取れるようにする。(統一感が出る)
    2.『物語そのものが持つ雰囲気(≒世界観)』と読者との間に、キャラクター構築で言うところの『コネクション』を作る。

    の2点です。

    世界観とは『物語全体が作る雰囲気』であり、それはキャラクター、ストーリー、(+文章)の全てによって構築されるという考え方の下、取り入れている工程です。

    個人的には特にコネクションについて重要視しています。
    キャラクターと読者とのコネクションは、キャラクターに読者の憧れを投影させたり、共感や庇護欲を誘う事で構築できますが、
    世界観と読者のコネクションは、
    読者が持つ常識や倫理観、社会通念を利用して構築する必要があります。
    ただ、それらは年々変化していますし、一から考えるのは手間の割に実りが少ないです。

    ですので過去数千年〜数百年に渡って語られ続け一定の理解を得られている「神話」や「寓話」の「物語構成」と「キャラ配置」を利用して、コネクション構築を簡便化しようという話です。

    閑話では「神話類系」を紹介させて頂きましたが、『小説作法ABC』という書籍や『物語工学論』『ハリウッドリライティングバイブル』にも似たような考察がございます。

    なお、この考え方は文化人類学に踏み込む内容のせいか技法書でもあまり深く踏み込まず、構成のみを紹介する場合が多く感じます。


    ・『キャラクター配置』について
    こちらも上述したように
    「幾つかある物語類系」において
    『どの役割のキャラクターを採用し、それぞれとどのような関係性を持たせるか』
    という意味での『キャラクター配置』となります。

    「ストーリーラインの時間軸上のどこに配置するか」ではなく、
    「物語全体でどのような役割を担わせるか」という見方をしています。

    どのような役割の人物が配置されているかでも、読者が受け取る物語の雰囲気が全く変わってきますし、
    読み進める際に読者が抱く物語への期待感や、読後感も変わります。


    以上、
    こちらの回答で問題ないでしょうか。


    ただ、実際にこの考え方を利用してプロットを作ってみたところ、
    非常に手間がかかりますし、ほかに効果の出やすい方法論は沢山あると感じました。
    ですので無理に、応援しています。様の執筆に活用されなくても良いかもしれません。

    しかし、一定以上のレベルの作品を大量に書く必要がある場合、理解する必要のある概念でいるとも感じております。
    私自身としては今後もどうにか上手く簡略化してプロットに組み込めないか工夫するつもりです。

    もし、応援しています。様の方で良い方法や書籍をご存知でしたら、ご教示いただけますと幸いです。

    また、本件に関しまして追加で気になる事がありましたら、適当な近況ノートでご質問頂いても構いません。
    上手く回答できない場合もございますが、可能な限りお答えさせて頂こうと思います。


    それでは、
    応援しています。様が、多くの人を楽しませる物語を生み出せる事を祈っております。


    ※追記
    「物語工学論」の物語類系は「2者の関係性が生み出す"物語が前へ進もうとするエネルギー"」に着目したものですので、世界観を作るための物語構成とキャラの役割を見ているわけではありません。
    サブプロット構築とキャラ構築に役立つものです。

    ただし、
    ラノベを含む「ファンがキャラクターに付くタイプの物語」においては、メインプロットとサブプロットが同一視できるほどに同調させるのが普通ですので、
    本書の類系を世界観構築に利用するのはアリかもしれません。
    参考までに。

    編集済
  • 全体の工程表への応援コメント

    参考になります。
    書いて下さってありがとうございます。

    質問です。
    【第2段階】4.「各種管理表作成」
         ・見せ場(伏線)管理表
           04:「見せ場」を成立させる為の条件をシーンと描写に分けて列挙
         ・三幕八場管理表
         (未作成)
         ・キャラ行動管理表
         (未作成)
         
         5.「基本プロット作成」
         ・世界設定リスト
         (未作成)

    【第3段階】6.「執筆プロット作成」
          7.「カットプロット作成」
    の参考にされる予定のものを教えて頂けないでしょうか?

    大変お忙しいとお聞きしました。
    お答え頂ければ幸いです。

    作者からの返信

    応援しています。様

    コメントありがとうございます。

    長い間更新できず申し訳ありません。

    ご質問の件ですが、
    基本的には以下の書籍の内容から、経験を踏まえて私なりの工程表としてまとめております。
    以下、箇条書き。

    ・ハリウッド・リライティング・バイブル
    著:リンダ・シガー

    ・工学的ストーリー創作入門
    著:ラリー・ブルックス

    ・SAVE THE CATの法則
    著:ブレイク・スナイダー

    ・物語工学論
    著:新城カズマ

    ・キャラクター創造論
    著:榊一郎

    ・ブログ:scratch line
    著:伊都工平

    ※敬称略
    が主に参考にしているものになります。

    全体の構成でお悩みなら、
    ・ブログ:scratch line
    が良いかと思います。
    ブログですが応用の効きやすい構成方法が端的に紹介されています。

    またキャラ立てに悩むなら
    ・物語工学論
    が良いかと。
    新城カズマ先生の著書ですが、『キャラクターから物語を組み立てる』という事に特化した執筆技術がフローチャート式にまとめてあり、分かりやすいです。


    どちらも死ぬまで役立つ基本的な事を学べると思います。


    上3つの海外の脚本術類も非常に役に立つのですが、
    三幕構成をある程度把握してからの方が、理解しやすく楽しく学べると思います。
    これらは見せ場の作り方や、シーンやカット単位のプロットやビートについて非常に参考になります。


    また榊一郎先生の著書は、先生がシナリオや小説に関する教鞭を取られていた事もあり、非常に読みやすいです。
    ただ、工学的にまとめられているわけではないので、改めて自分なりに情報を整理してから執筆へ反映させる必要があります。

    また「マインドセット(自身の思考を執筆に適したものに整えること)」にも気を配られているので、
    技術書や参考書といったものとは毛色が違います。
    でも一度は読んでみても良いかと思います。


    以上、
    長くなりましたが、

    応援しています。様が読者を楽しませることが出来るよう願っております。

    それでは


  • 編集済

    模写への応援コメント

    参考になります。
    お忙しい中ありがとうございます。

  • 忍野様。
    この度もご教授をいただきまして、ありがとうございます。

    『もし、どうしても三幕八場の構成のイメージがつかないのであれば、概ね2時間程度の映画やドラマを、三幕構成にあてはめて分析。』
    忍野様をはじめ、脚本家が出版している術書にも載っております勉強法…にも関わらず、私はそれを実践していながらも、いまだ作品らしい作品が仕上げられないでおります(T_T)
    自分の書いた作品を一番読みたいのは自分なのですから、飴と鞭で自分を鍛えて書いてゆきたいと存じます。

    このあとも最後まで拝読させていただきます。

    作者からの返信

    月数ひかず様

    いつも応援コメントありがとうございます。

    この執筆工程表を役立てていただけているようで何よりです。

    作品を仕上げられないとお悩みのようですが、僕自身、長編を書き上げられるようになったのは小説らしきものを書き始めて10年近く経ってからでした。

    以前、プロの方にそのことを相談した時に言われた事なのですが、
    『いきなり長編を書くのは素人がフルマラソン走るようなもの。
    書き上げられるわけがない。
    最初は短編(短距離)を書いたり模写(素振り)を繰り返して、基礎体力を付けてからにしなさい』
    との事でした。

    言われた通りに模写と短編作成を行ったところ、
    文庫本3冊模写し、1000文字以内の掌編を10本書いた辺りから急に長編を書く事が楽になりました。

    あくまで『僕の場合は』という但し書きが付きますが、
    よろしければ模写から始めて頂くのはどうでしょうか?

    いえ、もしかしたら月数様のことですから、既に始めていらっしゃるかもしれませんね……。

    ただ、誰がやっても確実に一定の効果があるのが『模写』ですので、このまま続けて頂けたらきっと、
    面白い小説を、楽しんで書けるようになるのではないかと思います。

    長くなりましたが、
    月数様が多くの人を楽しませる事ができるように願っております。

    それでは

  • 忍野様。今回もご教授をいただきまして、誠にありがとうございます。

    忍野様のお言葉を忘れないように、すべて頭の中にインプットしたいのですが、
    なかなか私にはむずかしいようです(汗)。

    『キャラクターのゴールを考える』で、幸せでは無いけれど信念を貫くは、
    まさに『平家物語』の壇ノ浦の戦いで敗北した平家一門が、ひとりまたひとりと入水して行くシーンだなと思いました。
    「最期まで武士であり続けたい」という彼らの気持ちが伝わって参りました。

    読者にそのように思ってもらえる為の技術をいただきまして、ありがとうございました。
    このあとも最後まで拝読させていただきます。

    作者からの返信

    月数ひかず様

    コメントありがとうございます。
    この工程表を役立てて頂けているようで何よりです。

    この工程表を公開した甲斐がありました。

    ただ、
    こちらの工程表を全て飲み込む必要はございません。

    僕自身が複数の作家から言われた言葉ですが
    「私の技術を全て身につけても、私の劣化コピーにしかならない」
    「自分に役立ちそうな所だけ真似しろ。そして真似する相手はできるだけ多くしろ」
    とのことでした。

    この工程表も出来るだけ複数の作家や創作指南書を参考に、忍野佐輔が扱えそうなものをまとめたものです。

    月数様も役立つものだけ真似して頂ければ構いません。

    どうか月数様が、沢山の物語を作り上げ、多くの人を楽しませる事を祈っております。

    この工程表がその一助になれば幸いです。


  • 編集済

    とても参考になりました。ありがとうございます。

    三幕八場は、映画一本分という事で、拝読しながら私の大好きな映画に当てはめながら考えていました。

    実際の小説は、第一話 第二話 第三話……と区切ってありますが、
    その第一話の中にも『三幕八場』のミニチュア版みたいなものを作るのでしょうか?

    …なにぶん、わたくし素人なもので、変な質問でしたら申し訳ございません。

    作者からの返信

    月数ひかず様
    コメントありがとうございます。
    お役に立てたのなら幸いです。

    ご質問頂きました
    『小説に使う際、各話の中にも3幕構成を適用するのか?』
    と言う事ですが、
    その"尺"によります。

    3幕構成はあくまで
    『映画一本分の情報量』を構成する際の考え方ですので、
    仮に『映画の15分程度の情報量』をまとめて1話とする場合に、その中に3幕構成を取り入れると逆に破綻すると思われます。
    (あくまで僕の場合は、ではありますが)

    拙作、『メイドin異世界』を例にしますと、
    1話は2幕3場まで、
    2話は2幕5場まで、
    3話で3幕8場まで、と区切っております。

    その中に使うシーン構成は各シーンに合わせて映画や特撮、ドラマ、アニメ、マンガ等から使えそうな構成を小説として再構築するということをしています。

    この辺りの『構成の選び方』の指針には、
    3幕構成の『この"場"ではなにを達成しなくてはならないのか?』を参考にしております。

    シーンの階層、カットの階層、更に細かい文章一つ一つの構成については、
    作家によってやり方が異なるーーというのが僕の結論です。

    なので
    『好きな作家のシーン構成のやり方の中から、
    3幕構成の各幕や場の目的を達成できる手段を探す』
    という形が良いのではないかと愚考する次第です。


    ただ、あくまで僕のやり方ですので、
    「役に立たないな」
    と思ったら無視して下さい。
    結局、読者を楽しませられるのなら手段は何でも良いので……

    以上、
    こんな所でよろしいでしょうか?

    月数様が面白い小説を書く際にお役に立てれば幸いです。


  •  参考になりました。
     
     書いて下さってありがとうございました。

    作者からの返信

    ありがとうございます。

    お役に立てたのなら幸いです。
    どうか面白い物語を書いてください。


  • 編集済

     
     2021年11月4日追記

     恐れ入ります。
     質問です。

     このエピソードに書いてある単語の意味を知りたいです。
    文中のコツにある『物語構成』『キャラクター配置』の単語
    の解釈は以下であっているものはありますか?
     
     『物語構成』とは
     1 作中における時間の流れ
       例 ループ型構成
     2 作中を進行させる出来事
       例 プロットポイント2で事件の犯人がわかる
     
     『キャラクター配置』とは
     1 登場人物が作中で成しとげなければならない役目
     例 主人公はセントラルクエスチョンを解決する
     2 登場人物が作中で登場する順番
     例 主人公は作中で一番早くに登場する

     お答えいただければありがたいです。


     面白かったです。

     執筆をして下さってありがとうございます。

     提案なのですが、ウラジーミル・プロップの『昔話の形態

    学』に書いてある昔話構造31の機能分類と7つの行動領域を参考

    にしてみてはどうでしょうか?

     引用 Hstena Blog うちゅうてきなとりで 

       『昔話の形態学』ウラジーミル・プロップ その1  

       『昔話の形態学』ウラジーミル・プロップ その2

        NAKAJIMA SAN ストーリーシンボル

       昔話の構造31の機能分類(ウラジミール・プロップ)

     リンクを貼りたかったのですが、許可を得ていないので貼れ

    ませんでした。また、ウラジーミル・プロップの『昔話の形態

    学』はAmazonでは中古でしか売っていませんでした。

     工程の構築に役立てれば、幸いと存じます。

     この作品の続きを楽しみに待っています。

     

     

     



    作者からの返信

    コメントありがとうございます。

    アドバイス頂きました31の機能分類を軽く調べてみましたが、キャラクター構築とストーリーとの融合の際に応用が効きそうでワクワクしました。

    もっと面白い物語を描けるよう、勉強してみます。

    ありがとうございます!

  • こちら大変参考になりました。ありがとうございます!

    作者からの返信

    お役に立てたのなら幸いです。

    説明を簡単にし過ぎたかなと不安もありますが、あくまでアマチュアの理解ですから割愛しております。

    (お役に立つか分かりませんが『2幕5場』の「状況整理」について補足説明致します。

    この状況整理・説明とは「6場以降」で何をすれば良いのかをハッキリさせる事を指しています。

    これは読者に気持ちよくクライマックスまで読んで貰う為のサービスとして必要なものです。

    気持ちよく一気に読んで欲しいので、1〜4場で提示していた枝葉の問題や伏線も概ね回収しておきます。
    (色々と問題が多過ぎると読者の気が散るので)

    この際もちろん、6場以降で解決予定の伏線等は除きます。

    ミステリーなら探偵が『第2第3の事件のトリックは分かったが、第1の事件だけが異質で分からない』などと話す事で、
    読者に『第1の事件の解決→犯人の特定(6場)』と理解させて"読者の脳内を状況整理"し、
    興味を『第1の事件』へと集中させる事で6〜7場を一気に読んでもらう。

    このための準備が5場となります。

    なので登場人物に状況説明をさせるにしても、説明台詞をベラベラ話すのではなく、
    ミステリーなら"探偵が他人の迷惑を顧みず事件のトリックを実演してみせる"等の演出が必須です。
    勿論ここでワトソン役の何気ない一言によって1〜4場で残った枝葉の伏線が回収され、探偵が狂喜乱舞しても良いですしね。

    繰り返しになりますが、
    エンタメ性を保ちつつ読者の脳内を整理するのが、この『2幕5場』の役目となります)



    私自身、理屈を理解は出来ていても実践できているかは怪しいので偉そうな事は言えませんが。

    オレンジ11さんの作品がより面白くなれば幸いです。

  •  今回も参考になります!
     タイトルを深く考えすぎて失敗しがちなので、まずは仮題をつけるやり方を試してみようと思います。

    『ヒトになるまで待ちましょう』はオチが鮮やかだったので何となく最初からあのタイトルだと思ってましたが、そういう経緯があったんですね。
     仮題から話が膨らむ→結果的にタイトルも洗練される、という感じでしょうか。

    作者からの返信

    そういう感じでした。

    僕の場合は
    「面白そうなタイトルを先に考えて、
    それに沿うような物語を逆算で設計する」
    ということをよくやっていたので、その流れで。

    タイトルは「作品の顔」と言えるとおもいますけど、
    逆に考えるとそれは「作品のコンセプト」とも言えるんじゃないかと。
    そう思いまして。

    なので、
    自分の中にぼんやりと良さそうな作品タイトルが浮かんだ時には、
    コンセプトないしキャッチコピーとしてプロットに残しておいて、
    後から確認しながら物語を膨らますことをやったりします。

    ……正直、何が役に立つのか分からないので、とにかく思いついたものは可能な限り全て使ってみて、その後でダメなら切り捨てるという貧乏性ゆえの結果です(苦笑)

  •  個人的にはシチュエーション(ベース世界+コア要素)に応じて使い分けるのもひとつの手なのかなぁと思っています。

    ・シチュエーションの新奇性が強い場合→世界観まで独特だとマニアックになりすぎるので、既存の普遍的な世界観を応用。

    例1:(学園+殺し屋)+ランチェスターの弱者戦略=暗殺教室
    例2:(図書館+戦争)+思想の自由市場論=図書館戦争
    例3:(無人島サバイバル+自殺未遂者)+環境主義=自殺島

    ・新奇性が弱い場合→世界観まで型通りだとありきたりなものになりやすいので、独自の世界観を構築する。

    例4:(超能力者学園+魔術師)+難題を抱えた相手を真正面から救うヒーローの活躍=禁書
    例5:(超能力者学園+職業ヒーロー)+必ず勝って必ず救う最高のヒーローを目指す=ヒロアカ

     後者の例は世界観というよりテーマな気もしますが、作者なりのヒーロー論が強く反映された結果として独自の魅力に繋がっているのかな、と。

    作者からの返信

    提案ありがとうございます!
    胸にストンと落ちました。
    このアドバイスを応用して、色々考えてみたいと思います。