参考になります。
書いて下さってありがとうございます。
質問です。
【第2段階】4.「各種管理表作成」
・見せ場(伏線)管理表
04:「見せ場」を成立させる為の条件をシーンと描写に分けて列挙
・三幕八場管理表
(未作成)
・キャラ行動管理表
(未作成)
5.「基本プロット作成」
・世界設定リスト
(未作成)
【第3段階】6.「執筆プロット作成」
7.「カットプロット作成」
の参考にされる予定のものを教えて頂けないでしょうか?
大変お忙しいとお聞きしました。
お答え頂ければ幸いです。
作者からの返信
応援しています。様
コメントありがとうございます。
長い間更新できず申し訳ありません。
ご質問の件ですが、
基本的には以下の書籍の内容から、経験を踏まえて私なりの工程表としてまとめております。
以下、箇条書き。
・ハリウッド・リライティング・バイブル
著:リンダ・シガー
・工学的ストーリー創作入門
著:ラリー・ブルックス
・SAVE THE CATの法則
著:ブレイク・スナイダー
・物語工学論
著:新城カズマ
・キャラクター創造論
著:榊一郎
・ブログ:scratch line
著:伊都工平
※敬称略
が主に参考にしているものになります。
全体の構成でお悩みなら、
・ブログ:scratch line
が良いかと思います。
ブログですが応用の効きやすい構成方法が端的に紹介されています。
またキャラ立てに悩むなら
・物語工学論
が良いかと。
新城カズマ先生の著書ですが、『キャラクターから物語を組み立てる』という事に特化した執筆技術がフローチャート式にまとめてあり、分かりやすいです。
どちらも死ぬまで役立つ基本的な事を学べると思います。
上3つの海外の脚本術類も非常に役に立つのですが、
三幕構成をある程度把握してからの方が、理解しやすく楽しく学べると思います。
これらは見せ場の作り方や、シーンやカット単位のプロットやビートについて非常に参考になります。
また榊一郎先生の著書は、先生がシナリオや小説に関する教鞭を取られていた事もあり、非常に読みやすいです。
ただ、工学的にまとめられているわけではないので、改めて自分なりに情報を整理してから執筆へ反映させる必要があります。
また「マインドセット(自身の思考を執筆に適したものに整えること)」にも気を配られているので、
技術書や参考書といったものとは毛色が違います。
でも一度は読んでみても良いかと思います。
以上、
長くなりましたが、
応援しています。様が読者を楽しませることが出来るよう願っております。
それでは
一通り読ませていただきました。
質問なのですが、文庫本1冊分とかではなくて数冊分に渡るシリーズを書くときはどのようにプロットを組むのでしょうか。
シリーズ全体のプロットとひと作品ごとのプロットの複数を作ったりするんですか。
お忙しい中恐れ入りますがお答えいただけたらと思います。
作者からの返信
asia_junshin様
コメントありがとうございます。
工程表を更新できておらず申し訳ありません。
asia_junshin様の仰る通り、
まず『シリーズ全体の三幕構成』を作り、
それを4分割して
それぞれの小テーマから4冊分の三幕構成を組むというやり方をしております。
この場合、
シリーズ全体の三幕八場のみ作り、
各プロットポイント、ミッドポイントの達成条件のみを決めておきます。
(細かく決め過ぎると融通が効かなくなりますしシリーズ構成段階で細かいところまで見通すのは僕のような凡才には不可能ですから)
そして、
その達成条件をクリアできる物語を4本作るイメージです。
またこのシリーズ構成を書く際には、ドラマやアニメの1クール(12話)と同じ情報量を参考に組んでおります。
当初は子供向け特撮のシリーズ構成を参考にしていたのですが、
1年間に渡る長期作品ですと1冊毎にオチをつける必要がある小説単行本とは相性が悪く、
結果として1クールアニメが参考にする形に落ち着きました。
(実際にライトノベルからのアニメ化した作品であれば何冊分を12話にしたのか見えるので、逆算も楽ですので)
個人的に1番やりやすいのは
1冊=アニメ3話分とし、
4冊で12話と考えるやり方です。
1冊目を一幕
2〜3冊目を二幕の前後半
4冊目を三幕として大きな流れを作ってしまいます。
(これについては三幕八場の基本的な形を踏襲しています)
また、
映画を参考にする場合には、古い映画にはなりますが
『バックトゥーザ・フューチャー』
の3部作が参考にしやすいと思われます。
(古いが故に様々な分析もされてますし、監督や脚本家のコメントもたくさん残されていますので)
バックトゥーザ・フューチャーを参考にされる場合の注意点としては、
「一作で完結するように脚本を作り、後から2〜3作目の脚本のために主人公のサブプロットを加えた」
ものなので1作目と2作目以降では別々に分解して参考にされた方が良いかと思われます。
昨今、書籍化しても一作目で打ち切りという事も多いですし、
「一冊目だけでも面白く、かつ2冊目以降へ繋げる方法」を参考にするにも良いかもしれません。
質問への回答は以上となります。
もし私のやり方で使えそうな所があれば、どうぞ執筆にお役立てください。
少しでもお役に立てれば幸いです。