短編『ダストボックス』を抜粋して

様々なテイストのお話がありますので、個人的に最も印象に残った短編のレビューを。

【ダストボックス】

ゴミ箱ですね。ここから連想できる事柄は幾つかありますが、
人生や個人というのも、また一つの連想事項。
通常ショート作品というのは『うまいオチがついてナイス!』みたいなノリがあるのですが、本作品はそんな軽いものではありませんでした。短い作品ですので内容紹介は避けますが、必要と不必要を寄り分ける事を表の主題としながら、命題は別の所にあるのでは?と思わせられる意欲作です。私は自分なりに命題に辿り着きましたが、読み手の捉え方によって様々な隠された命題へと枝分かれして辿り着く事と思います。物語のラストの台詞から、色々と想像を膨らませる事ができるのも本作の魅力と言えます。
この作品に限らず、他の作品も秀作が揃っていますので、
ページを開いても『時間の無駄』には決してなりません。

作者様の意向とは違うやも知れませんが、個人的には何かのコンテストに出してもらいたい物語達です。

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