龍と人間のかかわりについての簡単な補足、あるいは二人は如何にして龍とかかわるようになったか

 今となっては誰も信じないと思うが、この世界には、人類と龍がその世界を分かち合っていた時代というのがある。龍が人類をどう感じていたか解らないが、人類は龍を恐れていた。従って、彼らは龍の領域に踏み入れることはなかった。

 しかし、お互いに存在する二つの種の運命というのは交錯することがある。歴史的に見て、「龍殺し」の代表とされている人物は、ロハネスと呼ばれる騎士を答える人々が一般的であろう。彼は、吟遊詩人特有の軽薄さを持ってして、勇敢な騎士として持てはやし、一時期はその話を避けるのが難しいときがあったようだ。

 吟遊詩人は過度な修辞で、英雄を着飾る。しかし、実際のところ、本当は軽薄で目立ちだかりで、龍と向かう程度には、思慮が浅かっただけだったようだ。

 今伝えられるロハネスの騎士伝では、王国の半分を壊滅させた邪龍を殺したとされている。七色の焔、鉄を切り裂く風、大陸を割る地震を自在に操る≪混沌の王≫は、顔立ち整った勇敢なる騎士の死闘の末、死よりも深い無限の回廊と呼ばれる闇へと叩きこまれた、と言われる。

 もっとも、物語というのは、尾ひれが付くもので、その理由といえば、最初に聞いていた話では退屈だし、吟遊詩人にとっても、その男が実際どうだったのか、というよりも、話の面白さを持ってして、自らの話術を主張したがるものである。特に、このような、吟遊詩人誰もが語りたがる事実についてはそうだ。そうやって物語と真実は、だんだんとかけ離れていく。

 そこで、皆さんに、真のロハネスの騎士伝を伝えよう。そこにあるのは、吟遊詩人が伝えるような、姿とは全く違う、ロハネスという男の真実である。


 ――ロハネスと向かい合う龍は、何の変哲もない、大人しい老龍であった。

 老龍は、山の頂上にある洞窟で、世と距離を置く生活を送っていたが、ロハネスの姿を認めるや否や、身体をゆっくりと起こし、一吠えした。

 洞窟を揺らす一吠えは、ロハネスの殺さなければ殺されるという早とちりを促した。

 ロハネスは常人ならぬ動きを駆使し、龍に登りあがる。

 だが、老龍のほうはといえば、ロハネスが駆け上がることを、何も思わなかった。ロハネスが老龍の額に王から賜いし剣を突き刺すと、老龍は、ただ目を瞑り、倒れ込む。その様子は、この粗暴な騎士より繊細な感性をもつ人間なら、ただその長く生き過ぎた龍が、死を向か入れたという印象を持つ。

 ロハネスは、粗暴な騎士であったため、長年生きた老龍に敬意を称するよりも先に、むしろ龍を殺したという名声を手に入れる、という浅はかな夢に酔いしれ、喜び勇んで、確かに息を引き取ったことを確認しに、龍に近寄る。

 すると、どうだろう、ゆっくりと瞑った、老龍の瞳が再び見開く。思わぬこの龍の動きに、ロハネスは龍の瞳を直視してしまった。

 死者は、こことは違う遥かに遠い世界へ旅立つ前に、瞳の中で自らの魂の重みを相手に伝えると言われる。老龍の一〇〇〇〇年という、その時間の重みは、せいぜい三〇年そこらしか生きておらぬ若造には荷が重すぎた。騎士の魂は押しつぶされた。王と謁見し、龍を退治した証拠として、老龍の瞳を王に寄贈すると、そのまま何処かに消えてしまった。

 その二年後、ロハネスはその栄誉と引き換えに、その歴史から舞台を消した。ぼろぼろの布きれを羽織った男が発狂して、街中で糞尿をまき散らして捕まり、ひっそりと処刑されたが、あの気が振れた男はロハネスだったのではないか、と思った人間は数人いたらしい。

 長くなってしまったが、この一件は龍と人間を近づける一因になったようで、とにもかくにも単純な魂達は、「怖くないなら脅す」という極端な行動に走ることになり、各地の龍を殺害して回った。彼らの名目は、龍が村を一つ消したというものだったが、その間に、人は戦火で一〇の村を焼き払っている。こうして、龍と人間の均衡は崩され、龍を見ることは殆ど無くなったし、龍殺しという名称もまた讃えるものではなくなった。

 とはいえ、狡猾な魂というのは、一度上に立ったと思ったら、下の地位に属すると思われる動物をどうやって使役させるのか、というのに興味を持つ。魔術師達は、使役するための方法を研究し、その結果、龍は交易と旅路の為の家畜として認識され、我が物語の主人公である、ロウとユーシャもその恩恵に預かっているわけである。

 ロウとユーシャは、例の盗賊の家にあった金銀財宝の≪寄付申告≫の為に、≪神の代理人≫神殿に行く必要があった。

 その神殿はロウとユーシャがいる海の向こうに、恰も大きな槌で砕いたような肌をした山の上に存在している。もちろん、一歩一歩の足場を確かめながら登ることは可能であったが、恐らく龍を借りて登るほうが簡単であろうことは間違いない。従って、二人はまず龍を借りることを考える。全ての人間が龍に乗れるからといって、龍を所有しているわけではないのだ。

 とはいえ、突き抜ける青空は、人を空へと誘う効果があるようで、二人が足を運んだ≪ドラゴンスカイ借龍場≫には、龍の姿はなく、一匹の青龍がのんびりと日向ぼっこをしていた。

 その天真爛漫な姿に興味を惹かれた二人は、栗色の髪をしたショートカットの受付嬢に、青龍のことを聞いてみる。


 「この子はね、空を飛ぶのはとても上手なの。まるで空が水になったように、重力が枷ではなく力になるように、悠々と自由に動くのだけれど、一人を除いて、この青龍を操ることが出来た人はいなかったわ。それはそうで、三元龍と呼ばれる三種の龍のうち、青龍はもっともヤンチャだというのが定評だから。もっとも、こういうと興味を持って、載りたがる人も出てくるのよ。その顔を見ると、貴方たちもそういう手合いのようだけど」


 その話を聞いて、青龍に対して俄然興味が出た二人は、さっそく貸出手続きを行う。青龍に乗ると、さっそく突き抜ける青空の一点へ、勢いよく飛び立つ。

 青龍は、その話にたがわぬ遊び心を見せてくれる。

 急ブレーキ、急カーブ。そして上下逆飛行に、反復幅跳び。とはいえ、この二人は≪神の代理人≫として修羅場を潜ってきた勇者、暫くすれば青龍の飛ぶパターンに対してどう重心移動をするのか、わかってきてしまった。わかってくると、風景を楽しむ余裕が出てくる。

 のんびり空や海を見て、青の綺麗さに心を奪われ、撫でる風の感触は、長年会っていない旧知の女友達のように懐かしく感じた。空と海を支配したと言われる青龍の、空と海の中間に位置する肌の色は、羽ばたく翼を地平線に合わせると、まさに二つの色が溶け合う形になる。


 ユーシャは、龍言語と呼ばれる、龍特有の言語が理解できるために、青龍と話していたりした。ユーシャは、普段無口なのに、人間以外と話す時には案外饒舌だなと感じた。ロウは全く、そういった母国語以外の言葉についての習得は諦めている。


 「グエーーーーッ」


 ユーシャの声は、何処からどう聞いても、龍の叫びだった。

 その合図に合わせて、青龍が一回転をし始める。心地よい眩暈と共に、天地が反転し、空に向かって落ちていき、そして地面が宇宙のように遠くなっていくような、そういう奇妙な感覚を覚える。そのあとに青龍は、身体を捻りながら地面スレスレのところを走っていく。三六〇度回転が何回も行われ、心地よい眩暈を呼び起こす。気を緩めると振り落とされるという緊張感がさらに心拍数を挙げる。青龍は、これでもかと言わんばかりに、振り切れんばかりの高速回転を続ける。早い。早すぎる。顔が風で変な顔になっている。ユーシャはそれに気が付いて、ロウに顔をあわせないようにしている。

 雲が線になり、黄色と緑の畑がチェック模様を駒に書いて回したときと同じように、中間の黄緑に見える。声を出したいけれども喋れない。

 青龍も疲れたのか、地面と直角上にあがる。そして、その場に止まれる地面にゆっくりと降り立つ。そして麦畑に降りると、ユーシャとロウは笑い転げた。余りにも危機的な状況が続くと、人は笑いたくなる。ユーシャはロウに耳打ちする。そして二人して言う。


 「ギョアーーーーー!」


 それは、「俺たちは仲間だ」という最高級の龍言語だ。そして、青龍は照れ臭そうに空に上がる。あいつどうしたんだ、という風情で空を見上げると、ただの点となった龍が、みるみるうちに姿がはっきりとわかるようになり、身体全体が視界で埋め尽くされる。どうやら空の真上から直下して、ロウとユーシャのほうに落ちてきて、ぶつかるか否かのところで旋回し、地面スレスレを飛んだようだ。改めてロウとユーシャは、二人で顔を見合わせると、またゲラゲラと腹を抱えて笑った。

 なるほど、この龍は名龍だ。少なくとも、これほどまでに大胆不敵で、かつ技術的にも優れた飛行術を出来るのは、青龍であり、しかも放牧されていて、気質も抑えられていない青龍だろう。小さいころに何度も地面に衝突して覚えたのだろう。しかし、商売的には大丈夫なのだろうか。こんなもの、乗りこなせるのは、一人を除いて、俺たちくらいだろう。


 大抵、馬にしろ龍にしろ犬にしろ、名動物と呼ばれる動物には、例外なくその力に対する誇りみたいなのが存在する。生きるためであるならば、それほど強くなくてもいい。しかし、強くなりたい。あるいは上手くなりたい。ただ自分の力を磨き上げることだけに、興味を持つようになる動物は存在する。

 例えば、ある名狼は、父狼と戯れているときに、間違えて首筋を思い切りかみきり、絶命させたことがあるというし、またとある名馬は、必ず騎乗するさいに、相手の器量を試すと呼ばれていた。馬は、乗った時点で、その器量が解るとも言われており、その名馬が大人しくされるがままにされた人物とは、ほかでもなくこの大陸を一度統一したアレクサンドル王のみであったという伝説が、まことしやかに流れていた。

 力と言うのは危険である。その力を確かに力としてぶつけられる相手でなければならない。


 「あの結界がはがれるのは、あと七日。だいたい片道二日ということが判明わかった。で、あの谷を離れて龍を借りる手続きを入れて、いま五日。あと一日くらい遊んで、一日飛べば、三日につく。これだったらゴッドブレスも今度こそは怒らないよ」


 ユーシャは龍言語で、翻訳しなおす。青龍は喜んでいるようだ。二人は龍の年齢はよくわからないけど、遊びたい盛りのようだと推測する。二人は青龍に飛び乗ると、火山方面に進路を変える。


 「こいつ、まだ焔龍に合ったことないかもよ。合わせようぜ、俺は別に話せないけどさ」


 焔龍はユーシャの師匠であった。かれこれ、この≪神の代理人≫において、ユーシャと一年程付き合い、季節の節目に合いに行っているが、焔龍はロウについては、余りいい印象を持っていないらしい。ロウは、軽薄だから頭の固いお爺さんだから、余り印象が良くないのかもね、と笑っていた。

 ユーシャの意見はちょっと違っていた。

 ロウはユーシャが語っている訳を知っているだけだし、若干誤解があるようにも感じられるが、ユーシャの理解も似たようなものであると言える。流石に≪半原始龍言語≫の内容は晦渋で装飾とレトリックが混ざり合っていて、更に内容も行動に困難である。はっきり言って私の稚拙な文章力では殆ど、人間の言語に置き換えるのは不可能である。


 『龍の中でも最古参に属する血よりも赤く薔薇よりも紅い肌を持ち、身体と共に灼熱で魂を燃やす龍が、私の智慧と知識という二つの智という限界を持ってして、お前に告げよう。ロウ、貴様は混沌が過ぎる。お前は破壊が大層気に入っているようだ。その才については、俺は認めよう。然し、続く創造が欠けている。それがお前に対する嫌悪感を催す部分の一つだ。そこには循環の輪という美しさが存在している。しかし、今のお前には、ただ破壊し尽すのみ。それは最も幼稚で低級な遊戯に過ぎん』


 とはいえ、ロウには説教臭いお爺さんのようにしか聞こえず、欠伸をしたりしている。焔龍はそれを見ると、少しふん、と鼻を鳴らす。鼻を鳴らすたびに、焔がちょろちょろと出てくる。その姿は滑稽で、恰も街角に売られている新聞に書かれているような漫画っぽさがあり、ロウが少しからかってみたくなる気持ちも解らなくはない。


 ユーシャの思いは違った。ロウと師匠の関係は、似ているが故に素直に愛せないという関係性だと予想できる。それは、一〇年前に、生き延びるために、師匠の山まで登り、教えを乞うたときから変わらない。久しぶりに、ユーシャは、師匠が言った好敵のことを思い出した。それは太陽。

 師匠は、太陽に嫉妬していた。太陽は、自己を燃やしながら、植物に対して、生きるための素材を与えている。それが連鎖し、他の生命に与えだす。太陽が無ければ、我々も存在しない。しかし、太陽はきっとそんなことを考えないだろう。私も、存在するというただ純粋なる一点で、生命の循環に入るのが目標なのだが、まだそれが見えない。


『まあよい、ロウ、お前は一〇〇〇年前に出会った神にそっくりだ。説教ついでだから、その神の話を聞いていけ。

 ある時、人間がやってきて退治すると言いだしたものだから、焔をちょっと吹いて脅かす、といったことが続いたものだから、少し疲れててな。それでぼんやりとしていると、青い肌の人間が立っていたのだ。びっくりして焔を吐くと、身体に巻き付けた毛皮でひらりと交わしてしまった。今となっては、あれを見ただけで手馴れと感付かんといかんもんだが、私はまだ生まれて一〇〇年程度だったから、その辺りの理解がちーっとも追いついておらんかった。何しろ、わしより強い存在はそれほどいないからな。

 この世界の一部も知らんと頭を下げて虚心に教えを乞うたもんだった。すると神は私が住んでいる火山から少し離れた畑で踊ったときのことを覚えている。神は間隔を刻み、震え始めた。神は、段々と意識がここに有らずといった様子だった。あれは変性意識と言う奴で、トランスとも呼ばれているそうだ。舞踏は激しくなり、畑は滅茶苦茶に荒れた。村人が集まってきて、その奇妙な踊りに見入っていた。植えられた眼は散り散りになって引っこ抜かれてしまったが、その美しさは、花弁を持ってして踊るのとは分けが違った。足の親指で青葉を掴み、そのまま宙に投げる。恰も眼が生きているようだった。段々と周囲が灰色の雲に覆い隠していった。今ですら、恥ずかしいことに、雨に対して恐怖を覚える。幼年期の頃の傷心が未だに忘られずにいるんだろう。暴風が吹き荒れ、雨が重なり、雷が鳴る。人々は蜘蛛の巣を散らしたように逃げまどい、家の中に入る。無駄だったがのう。雨が痛く身体に振りそそぐ。私の肌は焔で出来てるから、水が染みるんだ。』


 「そういえば、面倒くさいから、青龍に名前を付けない?」


 ユーシャの回顧にロウが割り込む。『「名前を付ける」ということは、その個体を唯一無比の存在として認める、という儀式である』と教えられたことを、ユーシャは思い出していた。ロウはといえば、早速、このやんちゃな青龍に対して、ふさわしい名前を付けようと考えていた。


 「ブルーはそのまま過ぎて面白くないな。少し捻って、ブルードラはどうだろう。これは子供っぽくていい気はするけど、しっくりとは来ないな。じゃあ、彼の速度に敬意を称してスピードというのはどうだろう?うーん、これだと貧乏街の下っ端どもが使っている違法薬物のようだしなあ」


 いいアイデアが無いものかと空を眺める。空を見上げると、大きな翼を抱えた龍のような雲が漂っている。雲は首を横に振ったり、あるいは翼を広げたり。地上に座っているかと思うと、飛び立つかのように、様々に変化した。その変化は、雲の自由さを物語ってもいたが、しかしただ一貫して龍であり、恰も意志を持つかのように、その形を維持しつづけていた。

 ふと気がつくと、さっきの飛行の影響だろうか、それとも電波の安定した場所にいたために、音波を受信するようになったのか。魔法石ラジオから声が聞こえてくる。


『……そういえば、有名な道化師が書いた一枚の絵が有名ですね。それは一見、白い背景の真ん中に壷が置いてあるように見えるのですが、ふとその絵を『黒い背景』だと思うと、周囲の白いところが、恰も顔に見えるという、錯視を使っただまし絵のことですね……実は同じようなことを考えていたのは、昔の人も変わらないと言われています。

 どういうことかといいますと、こちらガルーダ地方では、吸い込まれそうな青空なのですが、こちらの地方では、こういう言い伝えが残されています。どういう言い伝えかといいますと、雲がなぜ空に出来たのか、という話なのです。

 ガルーダ地方の野蛮な先住民達は、このように考えています。空は我々が生きている何十億世代からも前から存在している。しかし、全てのものは壊れたり、腐ったり、古くなったりします。私たちの身の回りのものを見るに、殆どのものはその姿を維持することはありません。それと同じように、空もまた壊れたり、腐ったり、古くなったりする、と考えていたのです』


 「なんだか馬鹿馬鹿しいな、そんなに昔の人は空を眺めて暮らせていたのか。俺たちは明日のことを考えるのに精一杯だというのに」と、ロウは鼻で笑う。ユーシャは同意も否定もせず、ただじっとその声に傾けていた。


『そこで古くなった空はどうなるか気になるかと思います。まず昔の人々というのは、この世界を大きな家と喩え、周囲に四本の大きな木柱が立っていて、空という屋根を支えているものだ、と考えたのです。では、現実の家で、屋根が古くなるとどうなるか? ご存知の通り、かけらがポロポロと落ちてきますね。

 実際、昔の人も同じように考えていたといいます。つまり、空もまた、古くなるに従ってかけらがぽろぽろと落ちてくると考えたのです。そして地面に落ちてくる。空で欠けてしまったところは雲になり、そして落ちてきたものは色々なものになると言われています。

 昔の人々は、このように空から落ちてきたものを《フォールン・スカイ》と呼んでいるそうですよ……』


 「……フォールン・スカイ……」ユーシャは呟く。

 「気に入ったのかい、フォールン・スカイという名前」ロウはそう尋ねる。

 ユーシャは、ゆっくりと縦に首を傾けて、同意を示す。確かに、この青龍は、空から切り抜いたような青い色をしている。そして先ほどの雲。ロウは馬鹿馬鹿しいと思いつつも、それはそれでいい名前だと思った。そして、ユーシャは、青龍にも新しく決まった名前を伝えると、先ほどの「ギョアーーーーー!」という声で、改めて仲間になったことを喜んだりしていた。それは、二人にとっても同じことだろう。

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パルプ・ファンタジー - 魔導士ネロと刀戦士ユーサーネイシャーの二束三文な物語 えせはらシゲオ @esehara

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