どん底から、仰天のマーケティング戦略と、血のにじむ努力で這い上がれ!

 作者さまは田舎の小さな塾の経営者。離婚で精神的にズタズタになり、過疎化で生徒は集まらず、銀行には「負け組」と罵倒される日々。

 窮地に陥った作者さまが編み出した起死回生の策。それは予備校講師でありながら、自ら生徒のように大学受験をして(それも7回も!)、王座で胡坐をかく大手予備校では手に入れようのない、生きた情報を取りに行くというものでした。そして努力の果てに、全国の受験業界に自分だけのニッチを確立します。

 大学受験の英語に関する作者さまの分析も圧巻です。アメリカ人の話す英語が永久に「良い」英語とされ続けることの是非、不公平感は、いろいろあるのかもしれません。それでも、作者さまの大学受験の英語に関する鋭い分析は、本質をついていると思います。私を含む多くの人にとって、目から鱗な内容ではないでしょうか。

 何歳になっても、果敢に逆境に立ち向かう方の姿は、輝いて見えますし、憧れます。読むだけで勇気をもらえること間違いなし。ぜひご一読を!