暴走する心、すれ違う思い、そして…

自分と相手、それぞれが同じ物を見ても、それをどう捉えるかは個人によって異なる、と言うのを以前別の文献で見た事があります。本人のため、良かれと思ってやった善意の行為も、別の誰かからすれば全く別のものに見えてしまう事だってざらにあるもの。それが、命にも関わる事柄だとしたら……。

この事態を引き起こしたのは、語り手が人ではなく「ヒト」だったからなのか、それとも……。
何度も読む中で様々な視点が見えてくる、根幹を突くように強烈な印象を残してくれる、短編作品です。

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