約束は嘘つきの始まり

伏見沙織

これは○○○○の乙木話

 私はおとぎ話を書いている者です。

 苗字が--で、名前が--です。珍しい名前でしょ?

 お母さんがつけてくれたこの名前、すごく気に入ってるんです。

 今は**さんという素晴らしい方に合うことができ、子供もでき幸せな家庭を築けています。

 つい最近までは家族4人で暮らしていたのですがこの前父が他界してからは3人で暮らしています。

 お母さんは私が小さいころ出て行きました。

 でもそんなお母さんとも数年前に再会しました。残念ながら話すことはできなかったけれど、素敵な笑顔でした。

 蒸発した時からお母さんを恨んだことはありません。

 お母さんだって辛かったでしょうから。

 そうそう、一応家族は3人ですけど住み込みで働いてくれている人もいるんですよ。特に司書さんなんかは私が小さいころからずーーーと働いてくれてますから。

 私がおとぎ話を書き始めた時には一番最初に読んで、改善点を上げてもらっていました。まぁ、最近は「もうお嬢様に私が教えることはないですよ」と言って読んでくれています。

 娘の//はこの前11歳になりました。

 私に似て冒険が好きで、**のように本や物語が大好きな女の子に育ってくれています。

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 この館には素敵な私の大切なものがたくさん詰まっています。


 この館を題材にしたおとぎ話も実は作ってたり――うーんそうですね、その話はもうたっぷりさせていただきましたから今回は館のお話を。


 少し館は寂れてきているかもしれません。

 この館で仕事をしていた人も減りました。使用人さんも今では少数精鋭って感じです(笑)

 今でも皆さん頑張ってくれているところを見ると自分も「少しは家事とか頑張ろ!」とはなるのですがちょっと苦手で……

 おとぎ話にしろ、家事にしろ一度火が付くともの凄い勢いで取り組めるのに、火が付くまでに時間が…もしかしたら湿っちゃってるのかも?


 それでも、一応日々努力中ではあります!

 それに使用人の皆さんや、**さんが優しい言葉をかけてくれるので、嬉しくってうれしくって張り切っちゃうんですよね。

 ほかの人からの声ってこんなに力になるんだなって…。


 もちろん、ここまですべてがうまくは行きませんでした。

 私のことを知ってくれている方なら、いろんな問題があったことがわかるんじゃないですかね?

 そのとき辛かったです。

 でもそのとき助けてくれた**さんや、使用人の皆さん。

 皆さんがいてくれたこそ、私はこの館でやっていくことができたんです。

 **さんの声が、やる気を起こさせてくれて、力をくれました。


 私はおとぎ話が大好きです。

 そして**の物語が大好きです。

 

 これからも私はおとぎ話を書き続けたい。

 もちろん立ち止まることもあるだろうし、後ろを向くことさえあると思います。

 そんなときも、館のみんなは待っていてくれると信じているから。

 

 ごめんなさい。

 ちょっとだけ臭い話になっちゃったかな?

 最近アイデアが出ないとこういうずるい書き方しかできないのよねぇ…。

 短い文章だけど、だからこそ私の考えを率直に伝えられると思ったわけです。



 **さん、そして使用人さんたちに会えた「館」に感謝ですね。

 いろんな場所に行っても、一番落ちつくのはここでした。












 皆さんもたまには「乙木話」どうでしょうか?


                         伏見沙織のおとぎ話 Fin

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