放課後はお菓子とお茶とボードゲームを

親の手伝いで喫茶店の店長代理をする大城普吉。しかし店は全く流行っておらず、普通は客入りが良い時間でも閑古鳥が鳴いている。そんな彼に幼馴染である桃園瑞穂がある提案をする。お店をボードゲームカフェにしてみるのはどうかと。かくして始まるゲームカフェの物語。相変わらずお客は全然入らず、毎日店員と色んなゲームばかりしているがこれはこれで……。

そんな普吉と店員たちが毎回アナログゲームを繰り広げる本作品。主にメインで扱われるのは将棋。それもただの将棋ではなく『古将棋』という今ではめったに指されなくなった特殊な駒が多数登場する将棋だ。「獅子」や「酔象」、「火鬼」といった聞き慣れない駒が多数登場し、普通の将棋とは全く異なる戦略を見せてくれる。
他にもカードゲームが出てきたと思ったら、羽根つきや釣りなどのアウトドアな遊びも出て来るし、最近流行りのリアル脱出ゲームなんてのも登場する。
一話ごとにゲームに対する様々な薀蓄が紹介されるし、それといっしょに出てくるお菓子とお茶の美味しそうなことといったら!

一話完結で読みやすく色んなゲームについても詳しくなれるので、物語を楽しむだけではなく、知識欲を満たすという意味でもおすすめです!

(「アナログゲームの世界」4選/文=柿崎 憲)

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