もういいよ童貞卒業しちゃいなよ私が許すよ……

 完結おめでとうございます。
 1月28日現在完結に際してレビューを編集させていただきます。


 まさかそうくるとは思っていなかった。
 ただの下ネタかと思いきや、予想外に社会派な終わり方をしました。
 社会のあり方、ひととひととの繋がり方を問いかける一作。
 限界村のすべてがいいわけではない、ひとはいないし妙な呪い(?)もある、けれど凡人が過ごした日々は確かに素敵なものだったのだ。そういう凡人なりの真実への愛や信念が貫かれたのにはほっとさせられました。

 しかし、凡人、なんていいやつなんだ。
 私は凡人を称えたい。お前はいい童貞だ。
 ラストシーンであんなことを言っていますが、『その時』はきっと考えて考えて考え抜いたはてに、誰も不幸にしないように、もしくは誰かを選んだことの責任を感じながら、誠実にやっていくんだろうな、と思うんですよ。
 凡人はああはならない。きっとよき夫よき父親になるのでしょう。そんな気がします。

 凡人と限界村の女の子たちの未来が明るいものであることを祈ります。
 いや、きっと明るいよ。だってみんないい子なんですもの。

 素敵な作品をありがとうございました!

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(※以下12月下旬の物語が始まったばかりの頃に書いたレビューです)

 怒涛のギャグの連発。おうちで一人声を出して笑ってもいい環境で読むことをお勧めします。キレッキレです。3行に1行は笑います。
 生殖行為を神聖なものとみなす古き良き(?)伝統のある限界集落のお話。若者がこの作中に出てくる少女たちしかいないため彼女らは子供を作れない! そこで呼び寄せられたのが暇を持て余していた夏休みの高校生の主人公。主人公、うっかりの連発です。
 現在まだ1話しかないのでそんな感じの概要しか語れないのが残念ですが、これからじゃんじゃん面白展開が押し寄せるものとみて期待の意味を込めて★を送らせていただきます。
 元気のないときに読むといいのかもしれない。
 一見しょうもないけど、作者様は実はとても頭のいい方なのでは……。

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