女であることを隠し王となった少女が、女装した美少年を王妃に迎える、魅惑的な設定です。男装の麗人のお話は多くても、女装の姫君というのはちょっとめずらしいです。『とりかへばや物語』でも女装の男君は女…続きを読む
登場人物たちがみなそれぞれ大切なものを抱え、協力しあったり殺しあったりします。物語の都合で作られた人物ではなく、血の通った人々が絡み合い歴史が紡がれてゆきます。読後に一輪の白い花を蒼い空にそっ…続きを読む
蒼き太陽がさんざめく王国で、女王陛下は歴史を欺いた。 彼女がたったひとり娶った妃は、ましろくうつくしい少年だった―― そんな物語において丁寧に辿られるのは、少年と少女のぎこちなくてつたない恋…続きを読む
貧困に喘ぎながらも前を向こうとする少女の話です。中々に鬼気迫る描写ですが、冒頭としてはこれくらいなければ、読者を引き込めないなとも思います。少女が男装して宮殿に潜り込む、これからどんな話が始…続きを読む
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