2年目の七夕はすこし憂鬱じゃない(といいな)

「消失」というのは、っていきなり一見無関係な「消失」の話からはじめていいですか? あ、そうですか。ありがとうございます。

「消失」というのはいい話なんですけど悲しすぎて、それはマジで全身全霊をかけた問いがわりと不成立になって、別の女への想いを募らせることになるというこのなんていうか、ウウウウッというところが改めて見ても良い話なので良い話なんですが、さてそのようにして考えると、「願望実現能力を最大限利用した」結果、「願望実現能力」の「所有者」の「願望」が「実現」していることになりやしませんか。神かよ。神だよ。神なんだよな。参ったな。

つまり、めちゃくちゃ残酷な話ですが、あれは行使者による利用をも包含して所有者の願望実現能力が発現した結果、と考えますと、叶った願いは三つある。一つは自律的に所属する存在になること、もう一つは自身の存在を内的に深めてもらうこと、そして三つ目は、非改変空間で会うことが限りなく困難であろうあの人に再会することです。しれっと願いを叶えまくっている。ずるいぞ。神かよ。だから神なんだよな。そうか。そうかぁ……。

とか考えちゃうわけですが、まあ別にそれで俺が恨んでるとかそういうことではなくて、それはそれだけの切なる願いであるんだよなということです。いつか「出会える」日は来るんでしょうか。そんで、どんな夢見てたんでしょうか。非常に気になるところです。想像を掻き立てる話でした。