汚れていく思い、縺れ続ける約束

遠く離れた場所にいる腐れ縁と共にある約束を交わした主人公。一見するとどこか面白おかしい約束は、そのあまりの壮大さ故か、次第に微妙な色に塗られ始めていき……。

離れた場所に暮らす2人を繋ぐ手段が限られている中、その中で自分を伝え合う事にはやがて限界が生じるもの。自分の事もはっきり掴めないのに、実際に会っても相手の全てを知ることはほぼ不可能に近い訳で、結果としてこのような思いが芽生えてしまうのは、あまりあってはならない事ですが、それでも結局は必然的だったのかのかもしれないですね……。

ですが、2人の今後を決めるのは読み手の様々な思いの中。
これからこの2人がどうなっていくのか、その複雑な思いや歯痒さもまた魅力的な恋愛作品です。




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