第68話 古代の名将がもし同時代で戦ったら・・・

 古代の名将たちがもし同時代で戦っていたら・・・・。

 という架空戦記を誰か書いてくれないだろうか・・・。


 登場国家は・・・

・古代ローマ

古代ローマ代表はカエサル時代のローマ。

・マケドニア

マケドニア代表はもちろんかの大王。

・カルタゴ

カルタゴからは古代最強の戦術家ハンニバル。

・東ローマ

東ローマは上の参加国比べ時代がかなり進みますが・・、ユスティニアヌス時代の東ローマ。バシレイオス時代だと面白みに欠けるので・・・。

(むしろ、バシレイオスの配下にベリサリウスらがいれば・・圧倒的になりますね)


 国家の少しだけ詳しい解説(読み飛ばしても大丈夫です)

●古代ローマ

 カエサルが政権を取ったころのローマです。この時代のローマは国としての活力があり、拡大期にありました。


主な人物

・カエサル

 古代から現代に至るまでヨーロッパ世界では最も有名かつカリスマを持った人物。軍人としても優秀で戦略・戦術能力ともに抜群の才能を見せる。得にガリアを占領した占領後政策に定評あり。

 政治家としても能力高い。

・ポンペイウス

 それなりに優秀。

・クラッスス

 有象無象。


●マケドニア

 大帝国を築きあげたアレクサンドロス大王時代のマケドニア。配下の将軍に後の一国の超優秀な元帥クラスを20人以上かかえる化け物国家。人材に関しては今回の4カ国の中では群を抜く強さです。時代的に一番古いのが弱点。


主な人物

・アレクサンドロス

・ディアドコイたち

いろいろいますが・・・主なところでアンティゴノス、セレウコス、デメトリオス、プトレマイオス、ペルディッカス、カッサンドロスなどなど。後の世を見ると、アンティゴノスとプトレマイオスが得に優秀なのかな。


アレクサンドロスの部下たちはあげたらきりがないのでこのへんで。


●カルタゴ

 元老院が上手く政策を打ち出せずローマに敗れてしまったものの、当時経済力では群を抜いていた。ハンニバルは他の追随を許さない優れた将軍ではあるが・・・。

 その他の人材も優秀ではあるがそれなり。

 しかも時代も古く茨すぎる。


主な人物

・ハンニバル

・ハンニバルの部下たち

マーゴ、マハルバルなど


●東ローマ

 時代的に一番新しいためその点で有利。当時の皇帝ユスティアヌスは政治・軍事ともにたいしたことない人物。


主な人物

・ユスティニアヌス(´・ω・`)

 ドSであるが、対外政策ではヘタレ

・ベリサリウス('A`)

 ドMの将軍。ただの変態ではあるが、今回登場する人物の中では最も戦術能力に優れる。また戦わず勝つ戦略もつかいこなす。

・ナルセス ( ^ω^)

 上の二人にあきれながらも黙々と仕事をこなす将軍。宦官。



 さて、この登場国家国土、兵力、財力共に同一からスタートします。

 戦争する理由がなさそうですが・・・、実は結構好戦的だったりします。


・ローマ

民衆の支持のために領土拡大

・マケドニア

大王は全ての国家を平定するつもり

・カルタゴ

ローマへ復讐

・東ローマ

 元ローマの土地を取り戻すという国是がありましたが、架空領土だと戦争理由なさそうですね。


 上記4国家は人材、政治能力にかなり開きがあるので・・どうなるか予測は難しいですが・・・適当に妄想してみましょう。


国土の場所は、

北東:マケドニア

北西:ローマ

南東:東ローマ

南西:カルタゴ


1、カルタゴ、ローマへ

 復讐心に燃えるカルタゴはローマへ攻め込みます。ハンニバルとローマの戦いになりますが、この時代のローマはハンニバルの後の時代なので、ハンニバルを初戦は退けるでしょう。

 弱ったカルタゴへローマは攻め込みたいところです。

 マケドニアはカルタゴとローマが戦争を行なっているうちに、東ローマへ攻め込みます。

 アレクサンドロス旗下の将軍はどれも優秀ですが、ベリサリウスの前に初戦は蹴散らされることでしょう。


2、ローマ動く

 マケドニアの敗戦を見たローマは、小うるさいカルタゴへ攻め込みます。政治基盤が脆弱なカルタゴは危機を迎えますが、初戦で敗戦のデータを貯めたハンニバルによって辛くも防衛に成功します。

 打算的な東ローマのユスティニアヌスはローマへ使者を送り、カルタゴ・マケドニアへ共同歩調をとるように申請。

 マケドニアは東ローマの戦術を研究フェーズ。


この時点で国力は、

・ローマ 8

・マケドニア 6

・カルタゴ 4

・東ローマ 10

※東ローマはほぼ無傷です。



・ローマ 8

・マケドニア 6

・カルタゴ 4

・東ローマ 10

これの表記を変えます。


・国土

当初の国土の広さを10とします。

・国力

経済力を含めた国の力。当初10とします。

・兵力

当初10とします。兵力1につき1万人とします。


 そして、1の終了時点での数値を書き直すと。

・ローマ

国土 10 国力 8 兵力 8

・マケドニア 6

国土 10 国力 6 兵力 6

・カルタゴ 

国土 10 国力 4 兵力 4

・東ローマ

国土 10 国力 10 兵力 10


 ローマとカルタゴは二度戦争を行なっています。マケドニアは東ローマと戦争を行い破れています。とはいえ占領はどこも行なっていません。ですので国土は10のままです。

 また、東ローマは国境を接する国であるカルタゴとマケドニア双方に使者を送っています。ヘタレ政策。


3、雌伏

 連続して戦争を行なった各国は国力の回復に努めます。

 カルタゴはハンニバルのスキル「父の意思」が発動。二度ローマに苦渋を飲まされたことで、対ローマに対する戦意が向上します。

 マケドニアは内政が優れているため国土を迅速に回復させます。

 絶好のチャンスの中・・・東ローマはというと・・・


(´・ω・`)と('A`)がちちくりあってました・・・。


・ローマ

国土 10 国力 9 兵力 9

・マケドニア 

国土 10 国力 8 兵力 8

・カルタゴ 

国土 10 国力 5 兵力 6

・東ローマ

国土 10 国力 10 兵力 10


4、復讐

 ハンニバルが兵力5万を率い、ローマへ攻め込みます。東ローマに後背を突かれれば終了する背水の陣をもって・・。

 対するローマはマケドニアとの防備に若干兵力を残し7万をもって迎え撃ちます。

 ローマの戦術を二度の敗戦から学んだハンニバルは寡兵でしたが、ローマを打ち破ります。ローマの国土を3奪い取りました。

 これを見たマケドニアはローマへ侵入し、国土1を奪います。


・ローマ

国土 6 国力 5 兵力 5

・マケドニア 

国土 11 国力 9 兵力 9

・カルタゴ 

国土 13 国力 7 兵力 7

・東ローマ

国土 10 国力 10 兵力 10


5、ローマ復興

 一転して窮地に陥ったローマは、ローマ国家としてのスキル「不屈の精神」を発動。またカエサルの「鼓舞」が発動。ローマはこの危機に対してカルタゴにはゲリラ戦術で抵抗。マケドニアには国境に戦力集中で徹底防戦します。


・ローマ

国土 6 国力 6 兵力 6

・マケドニア 

国土 11 国力 10 兵力 10

・カルタゴ 

国土 13 国力 9 兵力 9

・東ローマ

国土 10 国力 10 兵力 10


6、ローマ反撃

 カルタゴは占領政策が上手くありません。またローマはカエサルの「鼓舞」によりカルタゴによるローマ占領地の協力を得ます。

 そして、ゲリラ戦術と多方面での戦闘により、ハンニバルを避けつつ国土を回復させます。カルタゴより国土3を奪いました。

 一方、マケドニア占領地ではカエサルの「鼓舞」はアレクサンドロスの「カリスマ」に打ち消されます。


 東ローマに全く動きがありませんが、

(´・ω・`)と('A`)がちちくりあってました・・・。


 ちちくりあっていたのは事実ですが、いくらなんでもこの状況でずっと攻め込まないのはおかしい・・・。

 実は、マケドニアのアンティゴノスの「謀略」スキルにより押さえ込まれていたのでした。


・ローマ

国土 9 国力 8 兵力 8

・マケドニア 

国土 11 国力 11 兵力 11

・カルタゴ 

国土 10 国力 8 兵力 8

・東ローマ

国土 10 国力 10 兵力 10



7、アンティゴノス踊る

 マケドニアのアンティゴノスの「謀略」が猛威を振るいます。

 ローマはカルタゴへさらに攻め込みます。

 これまで動きの無かった東ローマはアンティゴノスに踊らされ、呼応するようにカルタゴへ攻め込みます。

 二方面作戦を強いられるカルタゴはハンニバル以外の人材不足のため決定的な敗北を喫し滅亡します。

 これによりローマが国土6を、東ローマが国土4を奪います。

 この戦争のため手が離せない両国へマケドニアが攻め込みます。

 対ローマへは勝利を収め、国土2を奪い取ります。しかしながら、対東ローマへは寡兵で守る変態(ベリサリウス)に防衛を許しました。


・ローマ

国土 14 国力 10 兵力 10

・マケドニア 

国土 13 国力 11 兵力 11

・東ローマ

国土 14 国力 12 兵力 12


8、戦後復興

 残った三ヵ国は国力の回復に努めます。

・ローマ

国土 14 国力 14 兵力 14

・マケドニア 

国土 13 国力 13 兵力 13

・東ローマ

国土 14 国力 14 兵力 14


9、戦乱の日

IN 東ローマ

(´・ω・`)「マケドニアとローマが攻めてくるってよ」

('A`)「なんですと!ローマとは先の戦いで友譚を誓い合ったではないですか」

(´・ω・`)「占星術師が、予言したのだよ」

('A`)「なんと!占星術師殿が!」

( ^ω^)「・・・・・・・・」

(´・ω・`)「どっちも8万で攻めてくるそうだ。ナルセス、お前はローマ止めろ。いくら兵がいる?」

( ^ω^)「10万」

(´・ω・`)「わかった。んじゃ、('A`)、2万といいたいところだけど、大サービスで4万率いてマケドニア止めてこい」

('A`)「・・・・・・(興奮してきた)」


( ^ω^)「・・・・・・(占星術師ってなんだお。こいつら馬鹿だから仕方ないお)」


 という会話があったことは後の世には残っていない


 マケドニアは8万の兵力で東ローマを攻めます。これに対し防衛はベリサリウス率いる4万。

 ローマはアンティゴノスの謀略に気がつき、逆にマケドニアに8万の兵力で攻め込みます。マケドニアは6万で防衛。


・マケドニア対東ローマ

 ベリサリウスの「絶望の快感」スキルが発動。兵とベリサリウスの指揮が上昇。

さらに、「名将への絶望」スキル発動。ベリサリウスのやる気スイッチが入る。

 恍惚としたベリサリウスの「戦略アプローチ:補給線切断」スキル発動。「名将の暗殺」スキル発動。

 絶望的な状況でマケドニアを追い返します。


 兵力で勝るローマでしたが、マケドニアの名将たちに防衛を許しますが兵力を削ることに成功。


・ローマ

国土 14 国力 14 兵力 12

・マケドニア 

国土 13 国力 13 兵力 7

・東ローマ

国土 14 国力 14 兵力 13


10、謀略には謀略で

 ローマのカエサル「演説」スキル発動。東ローマへかけられていた「謀略」スキルを解除。そして、ローマと東ローマはマケドニアへ攻め込みます。

 3倍以上の兵力で責められたマケドニアは滅亡します。

 ローマがマケドニアから国土7を奪います。東ローマは国土6を奪います。


・ローマ

国土 21 国力 18 兵力 10

・東ローマ

国土 20 国力 18 兵力 11


11、そして統一へ・・・・

 ローマと東ローマは元は同じ国です。そこで、カエサルの「カリスマ」「演説」スキルによって、東ローマの人心はローマへ傾きます。

 さらに、「謀略」が仕掛けられ、謎の占星術師の言葉を信じた(´・ω・`)は退位。

 こうしてローマの元で世界は統一されました。


※なんという無茶な終わらせ方。ああ、このころからぶったぎりエンドが好きだったんだな。元記事は2007年。

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