タイトルはまだ全然考慮中
箱庭系宇宙ステーションゲームに転移した俺、最初に選んだのはカイワレプラントでした
こっちは箱庭系ゲームだけど、舞台が宇宙ステーション内に限定されたものでサバイバルしつつ、漂流者が来て生活が充実していく感じ。
カレーに比べて、作品内容がうみ作品のマニアックなのが好きな方向け。
まだ、文章を起こしておらず、詳細プロットを四話分作った感じで、書けるかまだ分からないけど、個人的には結構好き系。
シルフ使いまわししているので、本番では変えるかも。
詳細プロットってなんぞや、なんですけど、わたし独自のものかも。
ざっとイメージつけるために、だいたい5話分くらいざっと思いつくままかいた詳しい各話のあらすじのようなものです。一人称になっていたり、三人称になっていたりバラバラ。カイワレの場合はわりにそのまま使える感じになってますが、たまたまです。
一話
「いやあ、土日にまったりゲーム。最高の瞬間だ」
楢崎遼太郎は箱庭系宇宙ステーションでのんびり暮らすゲーム「新宇宙の楽園」をまったりプレイしていた。
結構やりつくした感があり、遼太郎の楽園は開発し尽くしている。
「そろそろ、またニューゲームでやるかあ」
新しくゲームスタート。そのボタンをクリックした瞬間、視界が暗転する。
《宇宙ステーションへようこそ。あなたは本宇宙ステーションの最後の一人です》
「え。え? これって新宇宙の楽園?」
戸惑う遼太郎であったが、どうも現実らしい。虚空に浮かんだメッセージは淡々と機械的に次のメッセージを表示する。
《あなたと共に歩むステーションの管理AIを選択してください
・妖精型シルフ:フランクに喋る。友達のような感覚。
・球体型バルーン:丁寧で機械的。黙って仕事をこなす。
・岩石型ルブラン:ぶっきらぼう。会話メッセージが面倒なあなたに。
・人型田中:男女アバターを選択可能。無機質。》
「同じだ。いつもはルブランだけど、現実となるとシルフかなあ」
シルフを選択。すると暗闇に妖精型AIシルフが出現する。
「はあい。遼太郎。これからよろしくね」
「俺の名前分かるの?」
「あなたの名前は登録されているじゃない」
ほら、と虚空にウインドウが出現し、確かに自分の名前があった。
「じゃあ、はじめるわよ。宇宙ステーションへようこそ」
パット明るくなる。画面越しに見たイラストの宇宙ステーションの部屋が現実となって現れる。
少しだけ感動した自分にワナワナと震える遼太郎であった。なんか少しだけやる気になっている自分がいる。
いつか元の世界に帰れるのかなあ。
「最初はプラントの選択よ。どれにする?」
色々出てくる。
彼が選んだのは最もパラメータの低いカイワレプラントだった。
「えー。カイワレ!?」
「そそ。こいつが一番いいんだ」
「ジャガイモやもやしよりカイワレが好きなの?」
「食べるとなると……ジャガイモかな。でも、カイワレがいいんだ」
納得してなさそうなシルフだったが、まあ遼太郎が選んだんだし、と渋々カイワレプラントを設定する。
《はじめてのプラントを設置しました。報酬を得ました》
報酬:ルームキー×2
「よし」
報酬のルームキーを使って扉の外へ。外は丸い円形の部屋になっていて、中々に広い。
部屋には八つの扉があり、今出てきた扉を除くと残り七つ。
「もう一つのカギはベッドルームに繋がるカギよ」
「ええと、湿度調整室、これじゃない。……ベッドルーム。これだ」
扉を開けると通路になっており、沢山の扉があった。ホテルの廊下のよう。
一番手前の扉には楢崎遼太郎の名前が入った看板がある。
手をかざして開く。
「うはあ。これはやっぱきっついな」
何もない部屋。パイプベッドだけが置かれている。パイプベッドは薄いマットレスがあり、脇に何やらコード類と酸素マスクのようなものがある。
「そのマスクを装着して寝転ぶの。それでね、そこのスイッチを押すと休めるわよ」
「えー……」
これじゃあ休むものも休まらんわ。
その時、ピコンと音がする。
「遼太郎。最初のカイワレが収穫できるようになったわよ」
「速いな!」
「最初だけね!」
「そ、そうなんだ」
実は知ってる、とは言えず、シルフの後を追う遼太郎。
「じゃあ、カイワレを収穫する?」
「うん。シルフに任せていい」
「任せて。さあ、出ておいで」
ミニシルフがわらわら出てきて、あっという間にカイワレを収穫していく。
《はじめて収穫しました。報酬を得ました》
報酬:ルームキー
《はじめてカイワレを収穫しました。カイワレ報酬を得ました》
報酬:布団セット
「これだよこれええ。こういうのがいいんだよ」
「ビックリしたわ。カイワレって特別報酬をもらえるのね」
「パラメータが最も低いから、じゃないかな」
「誰も選ばないわよね。捨てる神あればってことかな?」
そうかもなあ、と言いつつもシルフに布団設置を頼む遼太郎である。
報酬のキーは栄養剤生産室に繋がっていた。
「じゃ、栄養剤生産室を再稼働させるわね」
「頼む―」
「さっそく一本打っとく?」
「気が進まないけど……」
栄養剤をぷしゅーとする。シルフ曰く、一日一本これを打っておけば栄養は問題ないとのこと。
味気なさ過ぎるし、腹が減る。
「この生きてるだけってのはやっぱ辛いな」
「そう? 栄養も取れるし、睡眠も効率的に取れるじゃない?」
「人間ってのは面倒な生き物でな。生きるだけじゃダメなんだよ。生きてるううって感じがしないと精神的に参っちゃうんだよ」
「そういうものなのね。よし、今の記憶したわ」
この後生で食べたカイワレは苦くておいしいとは言えなかったが、腹は膨れた。
ベッドで寝転がり、マスクをふんと床に転がし布団をかぶる遼太郎。
「生存自体は問題ない。だけど、ゲームと違って現実となると生きていく必要があるからな……」
カイワレを選んでよかったと再認識する遼太郎であった。
ここから番外で毎回入れる
ステーションログ
『ああ、カイワレ、カイワレよ、永遠に』
居住人数:1
解放区画:3
快適度:E
カイワレ率:100%
新要素:
・ベッドルーム解放
・ホール解放
・一つ目のプラント解放
・栄養剤生産室解放
現在の問題:
・快適に生きるためのものが不足多数
第二話 ぷしゅーで全て洗浄は許さない
二日目。二日目である。目覚めたら、元の世界に戻っているかもと期待したが、宇宙ステーションの中である。
ああ、カイワレ、カイワレ。
「おはよー。よく眠れた?」
「ま、まあ。それなりに」
「やっぱり、マスクを使ったらー? それだとバッチリ眠れるわよ」
「いやだ。なんか怖い。これあれだろ、付けた瞬間意識落ちるやつだろ?」
それが何か問題が? と不思議そうな顔をするシルフにげんなりする。
でも、シルフを選んでよかったよ。これが岩石型ルブランなら会話のキャッチボールができないし、人型田中ならそうですね、としか返さない。
人によるとは思うが、俺にとって生きる糧になるのはこうした人間的なやり取りなんだよ。シルフはAIかもしれない。だけど、人と変わらない知性と感情を持つのだ。さすがにむっちゃ効率重視だけどね。そこは仕方ない。俺のために言ってくれてるんだもの。
「ねえ。それ不味いって言ってなかった?」
「いいんだ。栄養剤も頼む」
「はあい」
今日もカイワレがまずい。せめて茹でさせて。
なんて感じで朝のひと時を描きつつ、フロア探検に行く。
プラントではカイワレが育ちつつある。栄養剤施設はなんか、マッド感強くて怖い。
あとは広い丸いルーム。
「こう、外が見えるところとか、無いのかな?」
「見たいの?」
ちらっとスカートの裾をあげようとするお約束シルフ。
「え、白。ってちゃうわああ。俺は美女にしか興奮しねえんだ」
「ほんと失礼ね! せっかく遼太郎のために見せてあげようと思ってたのになあ」
「冗談、冗談ですって。シルフさまあ」
「仕方ないわね」
こいつちょろい。って顔に出てたらしく怒られた。
円形のホールルームの天井が開き、宇宙空間が見える。
「おおおおおお」
と言った感じで二日目が終わった。
三日目に栄養剤をぷしゅうとすると。
《栄養剤で生存 報酬を得ました》
ルームキー獲得。
三回目の栄養剤注入で報酬ゲットだぜ。なんか嬉しくない……。
「このキーは洗浄室ね」
「あいあいさー」
洗浄室はトイレのような小さな個室が三つほどある。
「これどう使うの?」
「な、何のつもり!? まさか私を襲おうと」
「サイズ的に無理やろがああい。じゃなくって、シャワーを浴びるなら脱ぐだろ」
「シャワー? 服を着たままでいいわよ」
何か納得できないが、洗浄室の個室に入る。
「ボタンおして」
ぷしゅう。またぷしゅうかよおお。
これで全部綺麗になるらしい。
「これじゃない、これじゃないんだああ。いつもいつもこれかよ」
「変な遼太郎ね」
「カイワレの収穫はまだか?」
「そろそろじゃない?」
そいつはうかうかしてられねえ。
と、その時、ビービービーと甲高い警告音がなる。
「な、何事!?」
「救難信号ね。受け入れる?」
「もちろんさ」
そうだった。宇宙ステーションは孤独じゃないんだよ。漂流者イベントってのが組み込まれている。
ただし、発生確率はランダム。