3rd Hand 夢と野望の跳ねウサギ チェケラ!
ここは世界のどこかの場末のカジノ
集まる面子はいつも同じ
○登場人物
☆サクラ
正体不明・天下無敵のハイティーン。
普段はパンツルックに縞ニーソ、ポッケにゃいつもバブルガム。
人種設定:ワイルドカード
★ムラカミ
自称「グレートな男」の残念な熱血系。
原色のポロシャツ、通称勝負服。
人種設定:モンゴロイド
★棟梁
肩で風切るいなせなジジィ。てやんでぃ!
ツナギの下にゃステテコ&ハラマキ。タバコはやめた。
人種設定:コーカソイド(ゲルマン系)
☆ミスホワイト
女の武器フルアームドおねーさん。巨乳。
白ワンピ、アナ雪とか言うと怒る。
人種設定:コーカソイド(スラヴ系)
★ジョニー
陽気でファンクな脳筋マッチョ枠。
冬でもタンクトップ、暗いフロアでもサングラス。
人種設定:ネグロイド
★猫柳
存在感薄めの不思議少年。猫がなつく特性もち。
やっぱりフツーすぎるくらいフツー。
人種設定:ワイルドカード
☆ダニエラ
冷静沈着な美貌のディーラー。
本職に向かってコスプレって言うの禁止。
人種設定:コーカソイド(ラテン系)
○ディーラーポジション:サクラ
○サクラ-SB猫柳-BBジョニー-UTGホワイト-HJ棟梁-COムラカミ
ダニエラはおらず、まだテーブルは開いていない。プレイヤーは、サ
クラ以外全員そろっている。
サクラが、何やら紙を手に持って考えごとをしながら、
入ってくる。
ホワイト「……何その格好?」
サクラ 「これ? あー、今日は学(ジョニーが突然ホイッスルを取り出してピー
と吹く)から直で来たからさ」
ムラカミ「へぇ、ホントに女子こ(ジョニーのホイッスル)いだったんだな。その
方が女らしくていいじゃん」
サクラ 「なんだよそういう趣味かよ。エロい目で見んなおっさん」
棟梁、青ざめてサクラを凝視する。
棟梁 「おま……その服は……孫と同じ……」
サクラ 「あー、スーちゃんかわいいよね」
棟梁 「(この世の終わりのごとき表情)悪いこと、教えとらんだろうな!」
サクラ 「心配せんでも、向こうはこっちのこと知らないよ。学年違うし、教室も
全然別の場所だし」
棟梁 「かわいい孫をこの道に引き込んだら殺す」
サクラ 「真似されて困ることやってんじゃねぇよジジィ」
ホワイト「それより、何持ってんの?」
サクラ 「これ? あー、明日提出しなきゃいけないんだよね、進路調……」
ダニエラが登場。つかつかとサクラに歩み寄り、背後からサクラの口
を塞ぎつつ羽交い締め。サクラ、手足をばたばたさせ、むーむー、と
出ない声で抗議するが、ダニエラは無視。
ダニエラ「誰も『学校』とか『女子高生』とか言ってないわね?!」
ジョニー「(ホイッスルを掲げてサムズアップ)」
猫柳 「いまダニエラさんが言いました。どこのエロゲですか」
ダニエラ「うちは健っ全なお店だから! 学生・生徒お断りだから! この娘ちょっ
とコスプレしてるだけだからーっ!」
ダニエラ、サクラを引きずっていったん退場。やがてダニエラのみ戻
る。少し乱れた髪を直しながら。
ダニエラ「はぁっ、はぁ、もうっ! ……じゃあみなさん、始めますよ? チップ
は揃ってますか?」
ムラカミ「あいつどーしたの?」
ダニエラ「簀巻で道頓堀です」
棟梁 「(ダニエラを意味深に睨む)おまえさんが言うと冗談にならん」
ダニエラ「(意味深な笑み)衣装部屋に放り込んだだけですよ。とにかく着替えな
さい、って」
しばらくして、サクラ再登場。バニーガールのコスチューム。
ダニエラ「……確かに私は、何を着てもいいと言いましたが」
サクラ 「一度着てみたかったんだよねぇー」
猫柳に背後からじゃれつき、胸を押し付ける。
サクラ 「どぉだぁー、猫ー、ウサギだぞぉー」
猫柳 「可愛らしいです、サクラさん」
サクラ 「えへへーっ」
ホワイト「気をつけなさいよー、猫はいちおう肉食動物だから」
猫柳 「いえ僕は『猫柳』なんで、食物連鎖じゃ下の方ですよ。……ところでサ
クラさん」
サクラ 「何?」
猫柳 「無理にパッド足さなくても十分可愛いですよ?」
サクラ 「……」
猫柳 「……」
サクラ 「チェストぉーーーっ!」
猫柳 「(どつかれて吹っ飛ぶ)ほらね捕食とか絶対ムリーーーっ!」
ホワイト「一発で見抜くなんて、……猫くん、恐ろしい子!」
ジョニー「見抜かれたら困るワケ?」
ホワイト「失礼ね、あたしは本物よ?」
ミスホワイト、胸を寄せて上げる。ジョニーの目がハートになる。
ジョニー「アァオ! Amazing!」
ホワイト「ざっとこんなもんよ。子ウサギにゃムリな芸当ね(サクラに向けてドヤ
顔)」
サクラ 「くぅーっ! 大人ズルーい!」
ダニエラ「(どう見ても「大人気ない」争いよね……)」
サクラ、バニーコスのまま着席。猫柳も何事もなかったように復活。
サクラ 「しかし諸君、あたしもいつか大人になるのさ! 輝く未来が待っている
のだ!」
ムラカミ「……そんな風に考えていた時期が俺にもありました……」
サクラ 「(無視)そんなわけで、大人なあたしはいかにあるべきか、ちょいと協
力してほしいのよ、この進路ち……」
ダニエラ「カジノに来てる時点で、大人の自覚を持ちなさい。『いつか』ではなく」
サクラ 「(咳払い)それじゃあオトナらしく。みなが心に抱く、夢、熱い野望に
ついて語り合おうではないか」
猫柳 「バニーのセリフじゃないですねー」
ダニエラ「(ため息)始めますよ、もぉッ!(各自にぴっぴっと一枚ずつ配って開
く)ディーラーポジションはサクラさんです」
ダニエラ、シャッフル&ディール。
ホワイト「大事なことを人に頼るから、ガキって言われるのよ」
サクラ 「そう言うなって。いやさぁ、プロのポーカープレイヤーになりたいとか
言ったら、キレる世間様ってのがいるじゃん?」
ムラカミ「なるのかよ!」
ジョニー「サクラの実力ならなれると思うョ?」
棟梁 「止めやせんが、人生オールインはオススメせんな。手に職をつけてから
の方がいい」
猫柳 「実感のこもったアドバイスですね、棟梁。経験者は語る、ですか?」
棟梁 「やかましいっ!」
サクラ 「……な、上からゴチャゴチャ言うだろ、あたしの性格知ってるあんたら
でさえ? ヤなんだよそういうの。だからこいつはテキトーに書くから、
ネタが欲しいだけ。……つーか、みんな仕事何してんの?」
ダニエラが手札を配り終える。
サクラ 「そんじゃ、これからアクションごとにご職業についてひとこと語ってか
らプレイするように。どぞー」
猫柳 「なるほどこうやって百物語みたいにしてけば、パターンいろいろ作れる
ね、と」
ジョニー「何の話?」
猫柳 「ちょっとメタな独り言。気にしない気にしない」
ホワイト「下りるわ(フォールド)」
サクラ 「だからなんか言えって」
ホワイト「えー? あたしは……ふつうにOLてことにしといてよ。細かいことは
身バレしたくないから教えない」
棟梁 「(チップをいじりアクションを考えつつ)……『ミス』ホワイトなんだ
ろ」
ホワイト「えぇ(ピクッと眉根が動く)。結婚してないですから」
棟梁 「ふむ。勤め場所がどこらへんかだけ言ってくれんか」
ホワイト「……」
棟梁 「……」
ホワイト「……お孫さんとは関係ないですよ」
棟梁 「そうか、ならいい。……レイズだ(3BBベット)」
ムラカミ「え、そうくんのかよ。……ところで今の、どういう会話だったんだ?」
サクラ 「わかんねーのかよ。そっか、じゃぁシロはもう夢も希望もありゃしない、
と」
ホワイト「そうね、あんたみたいなのばっかり相手にしてるからね(コイツと別の
学校で良かったぁー……)」
サクラ 「ふぅん。……棟梁は棟梁だよね」
棟梁 「おうよ! そうさな、俺に夢てぇもんがあるなら、おまえの夢よりでっ
けぇモンをこさえてやるこった。たんまり儲けて、家建てるってなった
ら呼びな!」
サクラ 「ひゅぅ、さすがだねぇ、いなせだねぇ、棟梁だねぇ」
ムラカミ「俺は……」
サクラ 「あんたはいい、たぶん聞いても何の役にも立たない」
ムラカミ「オレだって馬車馬のように働いてるんだよ?!」
サクラ 「だから夢はなんだって聞いてんだよ、馬車馬に夢があるってか。せめて
競走馬んなってクレーミングレース出てこいや」
ムラカミ「バニーに馬のヒエラルキーを説教されんのかよ……とほほ(フォール
ド)」
サクラ 「コール。にゃん太はー?」
猫柳 「僕は……文筆業、とでも言っておきましょうか?(フォールド)」
サクラ 「ヤダなんかカッコいい」
猫柳 「全然稼げませんよ。ていうか、(サクラをちょいちょいと手招き、耳元
でささやく)ぶっちゃけムラカミさんに食わせてもらってるようなもん
ですよ!」
サクラ 「(ささやき返す)あんた涼しい顔してすんげーえげつなくバリュー取り
にいくもんね! よくわかったサンキュ!」
ムラカミ「……何話してんの?」
猫柳 「別に」
サクラ 「べーつにぃ」
ジョニー「んー、コール」
サクラ 「こら、こっそりアクションしてんじゃねぇ。仕事語れって」
ジョニー「えー、……えーっとんーと」
ホワイト「あら、らしくない反応ね。そういやあんたもプライベートは謎よね。お
ちゃらけてるわりには空気読むのうまいし、意外に固い職業のような気
がすんだけど、何やってんの?」
ジョニー「(二度三度咳払い)あー、うん。あんまり言わないほうがいいと思うん
だよねぃ」
サクラ 「ナニソレめっちゃ気になる」
ムラカミ「こりゃあ、語るまで搾り上げるしかねぇな」
ジョニー「おおお下りた奴に言われたくないヨ! 搾るのはこっちの方だい」
ムラカミ「(落ち込む)……」
ジョニー「サァサァみんな、ムラカミからがっつり取るよ稼ぐよー!」
猫柳 「あからさまに話そらそうとしてません?」
サクラ 「許さん、語れー!」
ジョニー「えー!?」
ダニエラ「(呆れつつ)スリープレイヤーズ」
ジョニー、棟梁、サクラが残っている。ダニエラがフロップを開く。
♠8♠9♡8。
ジョニーの手札は♢9♣9。フロップフルハウス。ジョニー、動揺。
ジョニー「え……えーとぉ」
サクラ 「どしたージョニー、語る気になったか? それとも何かスゴいの引いた
かー?」
ダニエラ「ジョニーさん、アクションどうぞ」
ジョニー「わ、わかった話すよ、そんでアクションはこれで……(10BBベット)。
話すけど、オフレコにしといてくれる?」
ジョニー、二度三度咳払い。その後、きりっと顔を引き締める。
ジョニー「(ものすごく渋い声で)えー、みなさんこんにちは。お昼のニュースの
時間です」
サクラ 「えー!?」
棟梁 「なんと。俺ァ現場で地元のラジオつけっぱなしにしとるが、メシ時のあ
れはおまえさんだったか。んー、コール」
猫柳 「全然普段と印象が違いますね。やっぱり堅い仕事がストレスで、ここで
はっちゃけて発散するんですか」
ジョニー「(表情筋を元に戻して)はっちゃけるも何も、こっちが素だい。しゃべ
る仕事がしたかっただけなのに、どうしてこうなった! どうしてこう
なった!」
ホワイト「どうしてって、自分で選んだんでしょ?」
ジョニー「あんなに細かい決まりがあるなんて知らなかったって! ニュース読む
ときYo! てやったらメチャクチャ怒られたYo!」
ムラカミ「あたりまえだ!」
ジョニー「おいらもっとファンキーな方が、ニュースも面白いと思うんだけどなぁ」
棟梁 「言葉の乱れが叫ばれるわけだ……」
ジョニー「スポーツ実況とかはもうちょいフリーダムにやれるんだけどね、あれは
あれで知識いるしね」
サクラ 「じゃあさー(コール分のチップを出す)、今の状況。コレをファンキー
な実況で、どうぞ」
ジョニー「実況、って、オレアクティブプレイヤーだよ?!」
ダニエラ「(あきれつつ)スリープレイヤーズ、ターン開きます」
ターン♠K。
ジョニー「え、え、えーと、じゃ、これで……(50BBベット)」
棟梁 「ぐぬぅ……(考え込む)」
サクラ 「だから、実況してみ?」
ジョニー「えー?」
猫柳 「確かに、今はポーカーのテレビ中継も増えてますし、専門のアナウンサ
ーの需要、あるかもしれませんね」
ムラカミ「テレビじゃなくていいじゃん。ビーチの方のカジノじゃ毎晩トーナメン
トやってんだし、盛り上げ役のMCってアリなんじゃね?」
ホワイト「いいわね、観光客にウケれば、名物アナとか言われるかもよ?」
サクラ 「おぉー、ジョニーの夢が広がりんぐー」
ジョニー「え……えっと……(咳払い。その後ど渋い声で)さあいよいよターンカ
ード開かれました、睨みを効かせるはスペードのキング、ジョニー選手
はすでにベットをすませまして棟梁選手の手番であります」
ムラカミ「それじゃ競馬中継だよ」
ホワイト「ていうかプロレス?」
猫柳 「(なんでミスホワイトにプロレスの実況がわかるんだろう……)」
ジョニー「さぁ、悩めるミスター棟梁のアクションはどうか。レイズか、コールか、
はたまたフォールドか、局面は大詰め勝負どころ、手に汗握るキンチョ
ーの駆け引きが続いております」
棟梁 「えぇいやかましい、そんなごたいそうな話じゃねぇだろマッタク調子に
乗りおって。……困ったな、かえって手が読めんぞ。この!(100BBベ
ット)」
サクラ 「もっとファンキーにファンキー、って、棟梁そのレイズなにー?!」
ジョニー「イェア! 地獄の底から来たりしヘルバニー、ミスタートーリョーの予
想外の攻撃に顔をしかめた! 眉間にしわを寄せて考え込んでしまった
ァ!」
サクラ 「誰がヘルバニーだっ!!」
ジョニー「これは痛い! これは効いている! こらえることができるか、反撃の
糸口はあるか、今まーさーに正念場、天王山かルビコンか、地獄の釜の
綱渡り、のるかそるかの、あ、おおしょぉぉぉぶぅぅぅぅ」
サクラ 「ごめん棟梁、あたしが悪かった……(フォールド)」
棟梁 「だろ?」
猫柳 「面白いですけど、全部のハンドその調子でやってたら血管切れますよ」
猫柳が止めようとするも、ジョニーはヒートアップ。
ジョニー「♪ここで登場我らがジョニー、惚れちゃダメだぜ可愛いバニー、いつか
見えるさ夢のその先、勝負決めるぜいまこの時! Yo! Yo! Yo!
オオオオオールイン!」
棟梁 「……わかった、負けてるとは思うが、パフォーマンスに免じておひねり
をくれてやる。そのオールイン、コールだ」
それぞれカードをオープン。棟梁は♡K♡9のツーペア。
ムラカミ「おぉー、ジョニーがノリノリなわけだ」
ダニエラ「(努めて冷静に)リバー開きます」
ダニエラがリバーを開く。♢K。
棟梁 「……」
ジョニー「……」
棟梁 「……すまんな、Kハイフルハウスだ」
ジョニー「ファ(猫柳がホイッスル)ン・リバァーーーーっ!!」
ジョニー、ぶっ倒れてぴくぴく。他の面々が大丈夫かなどと言いなが
ら近寄るより早く、インカムによってダニエラが召喚した他の店員が、
ジョニーを担架で風のように連れ去る。
サクラ 「うわー、対応迅速、さっすがー」
ダニエラ「いちおうカジノですからね、興奮して倒れるお客様はよくいらっしゃい
ます。時には刃傷沙汰もね。医師はいませんが、救命士の有資格者は常
駐してます」
サクラ 「意外とキッチリしてんだね、このカジノ! ポーカーやってんのあたし
らだけだし、レーキせこせこケチくさく稼いでんのかと思ってた。……
そういやダニエラさんのお給料ってどんなもん? ここだけじゃ食って
けないでしょ、他に何の仕事やってんの?」
ダニエラ「え? ……(顔を背けてぷっと噴き出す)」
サクラ 「なに? あたし笑われること言った?」
ムラカミ「雇われだと思ってたのか?」
ダニエラ「私、この店のオーナーですよ」
ホワイト「そ。逆らってはならぬ最高権力者」
ダニエラ「昼間は経理の書類とにらめっこしてます」
サクラ 「えー! そうだったんだ!? でもここ、けっこう昔っからある店だよ
ね?」
棟梁 「ダニエラは二代目さね。俺ぁ先代の頃から知ってるぞ、先代はここらじゃ
有名な……」
ダニエラが咳払い。棟梁もいったん口をつぐんで、ひとつ咳払い。
棟梁 「ともかく、あんにゃろが五年前にポックリ逝きやがってよ、そんとき、
孫のダニエラに継がす、って遺言したのさ」
ダニエラ「当時はまだ学生だったんですけどね。よそで雇われディーラーはしてま
したけど……急に継げって言われて、けっこう苦労しましたよ」
サクラ 「へぇ……それで、ここ、儲かってるの?」
ダニエラ「こんな非効率なポーカーテーブルに、オーナーが出張ってお客様のお相
手をする余裕がある程度には。私どもの規模ですと、レストランに絞る
か、カジノをするにしてももっと効率のいいゲームはあるんですが、祖
父の思い入れもありますので……」
棟梁 「先代が目指した、居心地のいい店だよ。ダニエラはよくやってる」
ダニエラ「ありがとうございます、棟梁にそうおっしゃっていただけると、祖父も
草葉の陰で喜びます」
サクラ 「なーるほどー、こういう店を持つってのもアリかもねー。確かに、バク
チは胴元に限るって言うしね! 決めた、あたしポーカープレイヤーじゃ
なくてカジノ王になる!」
ムラカミ「……そりゃまたすっ飛んだなー」
ホワイト「生半可に手を出すと、危うい世界だと思うんだけど」
猫柳 「目標に置いておく分には、いいんじゃないですか。サクラさんらしいで
す……というか、サクラさんのアクティビティなら、フツーにかなえちゃ
う気がします」
ホワイト「あー……そうねぇ」
一同、納得顔。ダニエラだけ、またひとつため息。
ダニエラ「だったら、まずは経営学を学ぶことです。必要なら、私が行っていた学
校の資料を差し上げます。それで例の紙は埋まりますか?」
サクラ 「がっちゃ!」
ダニエラ「私の前で二度と出さないでくださいね! ホントに!」
突如ジョニーが這って戻ってきてサムズアップ。
ジョニー「イェアみんな、楽しんでくれたかな? 夢は大きく美しく、いつか花咲
くその日まで、This Program was brought to you
by the sponsors here displayed, See You Next Time!
Bye Bye!」
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