ピースなラブの話。または皮相は皮相だけど大事なんだよね。

「イケメンは正義」、「※ただしイケメンに限る」あるいは「人は見た目が九割」なんてな言説は世界に満ちていて、これに論理的反駁を加えたくなる気持ちもありながら俺はどこかで諦めている。だってそれは多くの人にとって真実だからである。美しいものや可愛らしいものを所有したい。所有という言葉が強すぎたら別の言葉に変えてもいいがたぶん本質はよく似てる。

さてこの物語はそれらの言説の否定になるのか? あるいはならないのか? 難しいところで、しかしそういうことはさておいて、これは何より運命的な愛の話である。そういうことがあればいいなと思いながら、そういうことはあんまりないので少し残酷な話でもある。でもだからこそ良いおとぎばなしだと思いました。