31 夢に落ちる
眼が覚めると、見慣れた天井がそこにはあった。蓄光の星が散りばめられた壁紙が私を迎えてくれる。なんとなく、近くに転がっていたスマホを手にとって、日付と時間を確認した。
七月十九日、午後十一時三十三分。
オサキとマンションの屋上で出会ったくらいの時刻だ。私は、右手をそっと持ち上げる。一筋の雫が、腕をそっと伝い落ちていった。
それが、弾けきった瞬間。私の夢は終わったのだった。
赤い眼の狐 雨夜灯火 @amayo_tomoshibi
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます