不気味と美しいは紙一重

退廃的な雰囲気漂うイタギリという街が舞台。
静かでありながらインパクトのある始まり方に、一瞬で引き込まれました。
序盤はキャラの立った脇役たちに支えられていた主人公が、ヒロインと交わり始めたことで一気に個性を持ち、衝撃かつ予想外のラストに向けて急展開していきます。

ミステリーホラーの要素を持ちつつ、じわじわと謎が明らかになっていく展開は、さすがに日本ホラー小説大賞(優秀賞)受賞作といったところでしょうか。
一読の価値あり、です。

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