この場所は有名ですが、こうやってエピソードや史実を盛り込みながら書かれるとイメージもしやすいです。血の天井。果たして武将たちは何を思って死んでいったのか……そして、家康の心中は……
家康と元忠の最後の別れ、戦国に生きる者の運命――。そして、残された血天井。歴史を越えて、現代に生きる我々の心を打ちます。鳥居元忠が伏見城で戦って玉砕したことは知っていましたが、血天井のことは初めて知りました。三十三間堂の近くに行くことがあったら、養源院を訪れたいと思います。
観光名所として有名ですが、こんなエピソードがあったんですね。家康と元忠の気持ちを思うと……京都には修学旅行でいきましたが、血天井はわけあって見られなかったので、今更ながら残念に思いました。
人々が「リアル」だった、戦国時代、とっても好きなんです。あらゆる階層の人々が「リアル」に戦い、生きていた戦国時代のことを思うと、胸が熱くなります。「人柄」×「スキル」が、あれほど求められた時代も無かったと思います。そして、本作で述べておられる「本物の友情」についても。
この作品を読んで、初めて『血天井』のことを知った。知らなかった歴史がのしかかる。その圧倒的な事実を辿って旅をしてみるのは、とても有意義なことだと思った。
平和な今の時代からは想像できない、戦国の世が確かにあったことを伝えるもの。そして大切な友との別れを伝える物語
京都には伏見城床板を使った血天井が五つあったと思いますが、養源院は詳しく説明をしてくれるので、生々しいです。戦国時代の死に対する感覚が今と違うので、いろいろと考えさせられました。血天井の他にも見所はたくさんあるので、ぜひ足を運んでいただきたい場所ですね。
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