副題からしてもう、主人公が救われるのが判っている物語です。 結末が判っていても、山に生贄として追いやられるまでを読むと、そこからの逆転劇を存分に楽しむことができます。 下を向いてばかりの絹子が立派な淑女となっていくのは素敵です。 そして、立派になった絹子が元家族と対面します。 その一連のエピソードを「ざまぁ」という俗な一言で言い表してしまっては、清楚な絹子に似合わないのでなにかいい表現があればな、と考える次第です。 おとといいらっしゃいませ、とか?(笑)
飛野さんの新作。努力をせず家業をを傾かせたツケをいるかどうかも自分達が信じていそうもない山神に、邪魔なヒロインを嫁がせるというクズな対応でごまかす家族。しかし、いないと思った山神は実在してというスタート。まず、夫である山神様が穏やかな美形でよかった。これから楽しみ。クズな家族にはザマアがまってますように。