ざまぁ、というには清楚な明治のシンデレラ

 副題からしてもう、主人公が救われるのが判っている物語です。
 結末が判っていても、山に生贄として追いやられるまでを読むと、そこからの逆転劇を存分に楽しむことができます。
 下を向いてばかりの絹子が立派な淑女となっていくのは素敵です。
 そして、立派になった絹子が元家族と対面します。
 その一連のエピソードを「ざまぁ」という俗な一言で言い表してしまっては、清楚な絹子に似合わないのでなにかいい表現があればな、と考える次第です。
 おとといいらっしゃいませ、とか?(笑)