大人の男だけが目指せる聖域が、ここにある。

大人な一杯、いや、1話です。

ここに描かれているのは、こうなりたい、と多くの男性がそこはかとなく目指すひとつの姿なのではないでしょうか。
ギムレット。……ギムレット。

このお酒には早い作者様と、ギムレットが似合う年齢になってきた先生の姿。
先生ももしかして、内心ではまだ「ギムレットにはまだ早い」と思われていたのかも。そして何より、次の場面で作者様はどんな人を誘ってギムレットを二杯頼むのでしょう?
そんな想像が、書かれていない場面が、芳醇にふくらむお話でした。

女の私が手を伸ばしてはならない、大人の男のいい苦さ、聖域があります。ロマンを嗜む方におすすめしたい一作です。

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