研究所と被験体とロボットと研究員と。

上記のワードが好きな方なら読むべきです。淡々と、けれどほのぼのとした空気感。
出てくるキャラクターは人数少なめで、名前を覚えられない人も多分大丈夫。舞台はとりあえず今の所研究所の中だけです。非日常的な日常もの。

ここからネタバレ。

人間そっくりのロボットの青年が、全身をロボットにつくりかえる予定の女の子に恋をする話です。一番評価したいのはこういう話にありがちなグロさがないところ。昨今の近未来ものはグロくしたもん勝ちというところがあるので、私は日常を重視し丁寧に描いた感じにすごく好感持ちました。空気感が綺麗です。

イベント参加されているとのことで、星一個減らした理由も述べておきます。近未来、デジタルなものを扱う際は専門書を読み、ディープラーニングやなんやの知識をつけるべきかと思いますが、単語だけを入力し知識が伴わないような、上滑りした感じを受けます。心を持つロボットが出てくる科学力を持った時代の物語なのですから、この話が持つファンタジックな雰囲気を活かすためにも、今ある専門用語を無理に使わず造語なり、ぼやかした表現を使うなりしても良いのではと個人的に思いました。

最初、結構な話数が出ており、章題から展開が読めなかったので敬遠しました。とりあえず3話、と思って読みましたが最新話まで追いついていました。登場人物たちが救われるのかどうかが楽しみです。

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