ギムレットをもう一杯

作者 維嶋津

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★★★ Excellent!!!

大人な一杯、いや、1話です。

ここに描かれているのは、こうなりたい、と多くの男性がそこはかとなく目指すひとつの姿なのではないでしょうか。
ギムレット。……ギムレット。

このお酒には早い作者様と、ギムレットが似合う年齢になってきた先生の姿。
先生ももしかして、内心ではまだ「ギムレットにはまだ早い」と思われていたのかも。そして何より、次の場面で作者様はどんな人を誘ってギムレットを二杯頼むのでしょう?
そんな想像が、書かれていない場面が、芳醇にふくらむお話でした。

女の私が手を伸ばしてはならない、大人の男のいい苦さ、聖域があります。ロマンを嗜む方におすすめしたい一作です。

★★★ Excellent!!!

酸っぱくて苦くてほのかに甘いその一杯には、これまでの思い出が、思い出の人への想いが、凝縮されている。その一杯を飲みながら、時の流れに思いを馳せ、未来へのほのかな期待を胸に抱く。

お気に入りのカクテルを飲んだ時と同じような味わいに溢れた、しっとりとした作品です。静かで控えめなカッコよさに痺れました。

★★★ Excellent!!!

ビールひと缶で酔えるなら、ギムレット一杯でさっとバーを後にするのでしょうね
カッコいい飲み方ですよ

あと、どの作品のどこに書いていたか覚えていないのですが、フィリップ・マーロウのセリフで「ビールをちびちび飲む男は信用できない」ってのがあったはずなので、外でビールを飲む時はご注意を(^_-)

※確認したらロバート・B・パーカーのスペンサーシリーズのようでした
 すみません

★★★ Excellent!!!

ハードボイルドな大人の男の「いつもの」、ギムレット。
苦みと酸味とかすかな甘味のカクテルは強くて、
本当は彼にはまだ似合っていない。
それでもギムレットを注文するには理由がある。

成人式に際しての帰郷で、連れていかれた初めてのバー。
自然と交じる岡山弁が素敵だ。
背伸びしつつも幼いのが等身大な二十歳の彼と、
白髪の交じり始めた恩師の大人の男の顔の対比が利いてる。

何てことない話、かもしれない。
だけど味わい深い話で、こんな作品を読みたかった。
リアルでちょっといい人生ドラマを垣間見せる、
こういう作風がすごく好き。

今度、私も真似してギムレットを飲もう。
そして、この読書体験をチラリと思い出そう。

★★★ Excellent!!!

雰囲気と話のテンポが好みです。

バーの内装が浮かんで来そうな文体で、素敵です。

想い出の回想と言う事で、少し哀愁があり、また、会話の感じも良いですね。

「いつもの」は、確かに言ってみたい。


そして、最後の極め台詞! ハードボイルドな小説にはカクテルが合う。

★★★ Excellent!!!

チャンドリアンとしては必見の内容でした。

僕もバーでギムレットを注文した時のことを思い出しました。「いつもの」、なんて言えるバーがあるのってとても素敵ですよね! 長い年月が経っても自分のことを覚えてていてくれる人がいるというもの。

あたたかい気分になれました。

★★★ Excellent!!!

拝読中から、刺すようなジンと、ライムの酸味が舌に甦ってきました。

ギムレットというと、『格好良い酒』というイメージが強いのですが、格好付けていないこのエピソードでも、充分に、格好良さと憧れが伝わります。

勝手に「そう来たか!」と、やられた気になりました。
こういうお話、大好きです。
ありがとうございました!


PS:確かに、飲みやすい酒ではありませんよね。(笑)
ですが、おかげで、久々にギムレットが飲みたくなりました。