登場人物紹介④・ミヨ・オコノギ・マユ

■オコノギ(小此木)


 黒い襤褸を纏った男性。身長は180かそこらありますが、猫背なので低く見えます。

 常に飄然と振る舞う、人種経歴年齢一切不明の謎の男。しかし気さくで人の好い性格のため、シェルターの皆には受け入れられています。

 武器整備をはじめ機械いじりが得意で、シェルターの入り口には彼が作った野良ロボットの侵入を防ぐジャミング装置が置いてあります(オズマは性能がアホみたいに高いのであまり効きませんが、それでもちょっと眩暈がしたりはするかもしれません)

 キレると滅茶苦茶怖い上戦闘能力もカミオカ以上に高く、シェルターが平和な一因ともなっているいわば影の支配者です。


 ゲーム内では初対面時、武器を買う際にオズマたちとの会話イベントがありますが、実は小説ほど出番は多くありません(これはナインやタカクラたちにも言えることですが)

 しかし、カミオカを「カミやん」と呼んだり飄々とした話しぶりからかなりキャラは立っているんじゃないでしょうか。

 彼の過去も、なんとなくスピンオフなどで書いてみたい感じがします。



■ミヨ(田井中美代)


 水源、及び食料品の管理を担当する他、酒場の女将としても働くやり手の女性です。明らかにオーバーワークなのですが、本人はとても楽しそうなので多分大丈夫でしょう。

 年齢は30代前半、身長は160前後くらい。スタイルは平均的で、際立って人目を引くほどの美人という訳でもありませんが、笑顔が素敵で気が強く、しっかりものな所から男性人気は非常に高いです。たまにセクハラしてくる不遜な輩はおたまで殴ります。

 戦火によって夫を失った、いわば未亡人です。家を無くしてからは各地を転々としていましたが、野良ロボットの襲撃を受けたところを偶然通りかかったカミオカに助けられ、中部第七シェルターに転がり込みました。

 カミオカには単に命の恩人という以上の感情を抱いてしまっているようですが、死んだ夫に申し訳ないという思いもあり、それ以上に仕事が忙しくもあり、結果的に独り身を貫いています。

 専業主婦としての経験ゆえに料理は上手く、特に里芋の煮っ転がしは絶品……なのですが、たまにいらん好奇心を発揮してエキセントリックかつ突拍子もない謎メニューを発表し常連を戦慄させます。当たりの確率は現状60%くらいです。

 ミヨも小説で出番の増えたキャラです。しっかり者で明るく、いい奥さんになるタイプと言う感じで書きました。自分の中ではなんとなく、『紅の豚』のジーナを素朴にした感じ、というイメージで書きました。

 またヒロインポジではあるんでしょうけど、安易にカミオカとくっつけたくないというのもあり、エピローグでも第二章でもあまりカミオカとはベタベタさせませんでした。あくまで続きは読者の想像にお任せ、という感じですね。



■マユ(高木麻由)


実はこのキャラ、原作ゲームでは髪の長い女性のドット絵が回想で数回出てくるのみで、元々は名前もないキャラでした。

 しかし、鍵虫さんから名前と「実はカミオカよりも付き合いが深く、オズマにとって母親のような存在」という設定を貰い、そこから妄想を膨らませました。

 自分の中では何となく、包容力があり、縁の下の力持ち的な感じなのかな、という印象で書いてみました。


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終わり逝く星のクドリャフカ 深水えいな @einatu

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