この国を統べる巫女、炎巫になるはずが、その座を追われ、無実の罪で処刑された明琳。
当然、そこで彼女の人生は終わるはずでしたが、死後彼女は天翼と名乗る青年と出会い、人生をやり直すことに。
天翼が言うには、明琳が炎巫にならなければ、この国は大変なことになるというのです。
そうして炎巫になるべく二度目の人生を開始するのですが、なんと無実の罪で捕まり処刑されてしまいます。
つまりは一度目の人生とほぼ同じパターン。せっかくやり直したというのに、実にあっさりと終了。あまりといえばあんまりです。
二度もこんなことがあるのですから、もちろん偶然なはずがありません。
明琳が炎巫にならないようにする者、あるいは彼女を邪魔に思う者がどこかにいるのか。
ならば今度こそと再び人生をやり直すことになるのですが、油断してるとあっさり死んでしまうのは身をもって体験しています。
戦う相手の正体もわかりませんし、これはかなり難易度が高いかも。
処刑されないため。そして炎巫になってこの国の未来を守るため。奮闘する明琳ですが、どんな選択をすればそれが叶うのか。
運命をかけた戦いは、何度やり直せば勝利を掴めるのでしょうか。
無実の罪で処刑された巫女、明琳が国の運命を変えるために奮闘する中華ループファンタジー。
死後の世界で彼女が出会ったのは、天翼と名のる美青年。
このままでは明琳を処刑に追い込んだ何者かのせいで、この国は大変なことになってしまう。その運命を変えられるのは、明琳しかいない。
と言うわけで、不思議な力で過去の世界で生き返った明琳。その日から自分を死に追いやった敵を見つけるための、戦いの日々が始まったのです。
見所は何と言っても、頑張る明琳の姿。
人生をやり直したからといって、全てがトントン拍子で進むわけではありません。何度もつまずいて挫けそうになっても諦めず奮闘する姿は、読んでいて応援したくなります。
不思議で素敵な物語。
中華ファンタジーが好きな方にオススメです。