悲恋もいいけど、やっぱり…

悲恋の美しさは古今東西美しい物語となって語り継がれています。
人間はどうやら恋の切なさや苦しみにこそ、その感情の美しさを見出すのかもしれません。
けれども、人としてはやっぱり幸せでありたい、あってほしいと願うのが心情。
富士の麓に伝わるアナザーストーリーには、人々のそんなささやかな願いが込められているのだと感じました。

実は富士市は私にとって大変馴染み深い土地でもあります。
かぐや姫ミュージアムなるものが出来ていたのは知りませんでしたが、工業地帯の一角に小さな竹採塚が遺されています。
観光地ではないので立ち寄る人も少ないかとは思いますが、東海道新幹線にご乗車の際、富士山が最も大きく綺麗に見えるこの街がかぐや姫の伝説が残る街だと思い出してもらえたら私も嬉しいです。

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