【静岡県】もう一つの竹取物語

作者 夜野うさぎ

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★★★ Excellent!!!

ストーリー自体は簡素なものですが、実際の現場に立っているようなあ不思議な臨場感を与えてくれます。
私自身、地域によって違う昔話のストーリに興味を持っています。今回は、静岡県の竹取物語でしたが、地方によってその結末が違う物語もあるので、これを機に調べてみたいと思います。

★★★ Excellent!!!

 …結末は本文を見てお確かめください。
 それにしても竹取物語も含めて日本の古い話には悲劇的な別れのストーリーが多いと言われています。(雪女、鶴の恩返しなど)
 しかしこの話は一味違う。
 やはり昔の人々の中にも悲劇を望まない者たちがいたのでしょうか。

★★★ Excellent!!!

伝説には、裏伝承がある物も多いと聞きます。例えば、源義経は、生き延びてモンゴルに渡り、チンギス・ハンになったとか、聞いた事があります。

かぐや姫伝承は、富士山の由来にもなったそうで、興味深い話でした。

やはり、悲しい結末を嫌う人も多くいるようで、自分もその一人です。

それは、幸せになりたい願望から来るのかも知れません。

★★ Very Good!!

悲恋の美しさは古今東西美しい物語となって語り継がれています。
人間はどうやら恋の切なさや苦しみにこそ、その感情の美しさを見出すのかもしれません。
けれども、人としてはやっぱり幸せでありたい、あってほしいと願うのが心情。
富士の麓に伝わるアナザーストーリーには、人々のそんなささやかな願いが込められているのだと感じました。

実は富士市は私にとって大変馴染み深い土地でもあります。
かぐや姫ミュージアムなるものが出来ていたのは知りませんでしたが、工業地帯の一角に小さな竹採塚が遺されています。
観光地ではないので立ち寄る人も少ないかとは思いますが、東海道新幹線にご乗車の際、富士山が最も大きく綺麗に見えるこの街がかぐや姫の伝説が残る街だと思い出してもらえたら私も嬉しいです。

★★★ Excellent!!!

優しい文体で綴られる、かぐや姫の伝承。
別離の物語に希望の光を添える、もう一つに言い伝え。

それが二人の幸せの形であったなら、高貴な身分も不死の妙薬もきっと無価値だったのだろう。
二人は霊山に見守られて、静かに添い遂げたのだろう。

新幹線から偶然に見えたとき、あるいは深夜の国道から仰いだとき、想像以上に雄大な富士山の白々と美しい姿に、言葉を失くした経験があります。
そんな景色を思い出しながら、読ませていただきました。
すっと心に入ってくるような柔らかな作風が印象的でした。

★★★ Excellent!!!

かぐや姫のお話が大好きで
絵本より詳しい話が知れると
古典の時間ウキウキしながら授業を受けていたのを覚えている。

だから結末を知ったときはとてもとても切なかった。

いろいろな説話があるが、
どれもハッピーエンドを願った人たちが作り上げたのだと思うと
嬉しくなる。

このお話もその一つ。