コマリ、お嬢様になる。秋人、執事になる。

普段読まない系のお話なのですが、書きだしからして面白く(ほんとに面白いのですよ)ついつい長居してしまいました。
文章がこなれていて会話、話の展開のテンポも良く見せ場のメリハリもありノンストレスで楽しく読めます。

主人公はバッド・フォーチュンだけど幸運の持ち主コマリちゃんです。 
ひょんなことから大金持ちの家で暮らすことになりまるでお嬢様のような扱いをされ、イケメン執事にお世話をされて優雅な生活を送る……何と夢のような展開! なのですが、コマリちゃんは本当に庶民派で、変わることが無くて素朴でそれがまたすごくいいと思わず好感を持ってしまいました。
お手伝いさんをはじめ、運転手のおじちゃん、少し天然(?)のコマリの両親、出て来る人出て来る人みんないい人たちです。
個人的には秋人さんも良いのですがお兄さんの春也さんも気になります。
ちょっと変わったシンデレラストーリーから目が離せません!