思わず「はよ結婚しろ!」と叫びたくなる、吹奏楽物の乙女系青春恋愛小説

第18話まで拝読しました。
ざっくりカテゴライズしますと、吹奏楽部を舞台にした乙女系青春恋愛小説ですね。
部活物としての描写にもちからが入っていて、登場人物の面々によるやり取りも魅力的です。
演奏時の担当楽器と性格的な要素の組み合わせで、キャラクター毎の個性がより引き立っているのは、こうしたジャンルを扱う作品の強みですね。

また、興味深い設定は、作品タイトルにもなっている「青雲寮」で、ここは現在吹奏楽部の部室として用いられている古い校内の宿泊施設なのだけれど、主人公・知華ちゃんのお相手になるイケメンヒーロー・鷹能先輩が、なぜかここに住みついているらしい……という部分でしょう。
無論、そこには複雑な理由があって、やがてその秘めたる事情が知華ちゃんと鷹能先輩の関係にも影響を与えることになります。
さて、二人は互いの障害を乗り越えて、気持ちを通わすことができるのか? 

――と、そういった下地のお話の楽しさは言うまでもないのですが。

この作品、何たって知華ちゃんと鷹能先輩のやり取りが、ニヤニヤ感たっぷりで素晴らしすぎる……! 
根が真面目で純粋な知華ちゃんも可愛いし、そんな彼女にグイグイ迫る鷹能先輩の押しの強さも堪らんし、読みながら何度「おまえら、はよ結婚しろ!」と叫びそうになったか(※高校生です)。
ていうか、はよ結婚しろ(真顔)。

やっぱねー、普段真面目でちょっぴり勝気な女の子が、意中の男の子から言い寄られて赤面しつつアウアウする姿を眺めるのは至福ですよね。ね?(訊くな)
ていうか、はよ結婚しろ(しつこい)。

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