コーヒーショップライフテクノロジーズ

作者 トクロンティヌス

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94人が評価しました

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★★ Very Good!!

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企業家の話でもあり、大学という密室でのおどろおどろしい人間関係でもあります。

淡々とした語り口のこの小説に評価が集まるのは、登場人物に共感する報われないポスドクの多さが反映されているのでしょう。

若手女性研究者としては身近にいる「中村」達のことが強く連想されます。彼女らのような連中がいなければ、顔がいいだけで変に邪推されることも、過小評価されることもなくなるのに。。。

★★★ Excellent!!!

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大型トラックが地響きを立てて渡る踏切。劣化した舗装の隙間の丸い苔玉。真夏の太陽に燻される枕木のフェノール香。埋め立て地の彼方から来る潮のにおい。そして風にそよぐ異邦の花。

この埋め立て地に一輪の花が咲く。
顧みられぬ者たちだったヤツらが咲かせる、技術の花が。

★★★ Excellent!!!

――

ポスドクってなんだろう……と思いながら、読み始めましたが専門用語も物語を読むうちにすいすい頭の中に入ってきて、展開を楽しめました。
ところどころ、「これってノンフィクション?」と突っ込みたくなる話もありますが、それがまたいいのです。
研究にかける登場人物たちの姿を最後まで見守ってみませんか?

★★ Very Good!!

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研究者は、そうでない人と比べ明らかに偏りを持った人たちであるーーかつて研究の世界に関わった私はそう思っています。彼らの偏りは世界にとっては珍しくて、時にそれが大きな利益をもたらしますし、逆にそれを世界が毒と感じれば排除されてしまうマイノリティなのです。このお話はそんな偏りを持った人たちが世界に一度排除され、居場所を失っても諦めずに居場所を創ろうとするお話ーーなんじゃないかな〜と最新話までみて思っております。

細かな専門用語がありますが1話1話がテンポよく読めるので研究者の方や先の紹介文に興味を持たれた方にオススメです。

期待する点は彼らが創っている居場所はどうなるのか、そして世界に反撃はできるのかを見届けたいです。続きを楽しみにしております。

★★★ Excellent!!!

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純喫茶アプライドバイオシステムズとカフェ・インビトロジェンが合併してコーヒーショップライフテクノロジーズになるも、最後はメイド喫茶サーモフィッシャーに買収される話……ではない(分かる人には分かるネタ)。

実は私もポスドクなのですが、よもやポスドク問題なんて一般の人からはろくに知られていないであろうテーマを扱った小説がこんなに人気を博するとは思いもよりませんでした。

追い出されたポスドク達が起業する過程を描いた話なので、アカデミックの世界よりもどちらかというと起業に重点が置かれていますが、それでもアカデミックのエグい部分を垣間見ることができるストーリーです。

ボスが田中前教授のような人格者か、それとも竹ノ内教授のような悪党かで分かれる天国と地獄!

それにしても、敵役の竹ノ内教授と中村助教がいい感じに嫌な感じですね。邪悪というよりは俗悪、いかにもフィクションにいそうな悪者キャラというよりは実際にいそうな嫌な奴。それだけに尚更、読んでいて「この野郎……!」と思わせられます。世の中には主役以上に人気を集める悪役とかもいますが、読者に嫌悪されてこそ悪役という考え方をするならば、実に良い悪役だと言えそうです。

★★★ Excellent!!!

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若者の起業挑戦を描いたサクセスストーリー。

研究所を解雇された七人の侍ならぬ七人の研究員。

解雇した教授に負の感情を抱きつつ、抜け目なく前に進んで行く感じが良いです。

プレゼンの場面は、見せ場になる要素を感じましたが、物語をスピーディーに進めるには、あっさり流すのも有りかも知れません。

憎き教授を感情的な人物に描き、性格を想像させる所が良いです。後半の大切な場面での布石にもなっています。

そして、企業担当者の教えは、起業したばかりの彼らをどう羽ばたかせるのか? 物語は続きます。

Good!

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今私小説はこうして陽の目を見る時代なんですね〜!このポスドクのような、これまでのシステムや誰かと同じではなく、自分で考えて自分の生活を成り立たせようとする、私のような人にとってすごく共感できるし、これからはこうゆう生き方をする人がどんどん増えていくでしょうね。応援させて下さい。