身につまされる

企業家の話でもあり、大学という密室でのおどろおどろしい人間関係でもあります。

淡々とした語り口のこの小説に評価が集まるのは、登場人物に共感する報われないポスドクの多さが反映されているのでしょう。

若手女性研究者としては身近にいる「中村」達のことが強く連想されます。彼女らのような連中がいなければ、顔がいいだけで変に邪推されることも、過小評価されることもなくなるのに。。。