狐神の代理戦争

高校2年生の荒神 静太《あらかみ せいた》は、困っていた。
最近、どうやらストーキングされているらしい。
監視されるような視線を感じ、物が減っているよな気もする。
犯人を捕まえようと躍起になるも、何一つこれと言った、手掛かりは無かった。
そんな怯える毎日の中で、怪我をした1匹の狐を拾う。
狐と共に過ごすうちに、ストーキングはぱったりと無くなり平和に過ごしていたのだが……。

満月のある日、狐は姿を変えた。

「よし、決めた。ぬしを我が代理として認めよう。この空狐の代理としてな」