むろん個人の感想に過ぎないのだが、最後まで読み終えたところで泣くかと思ってしまったくらい琴線に触れた。短くテンポのいい話だから多くの人に読まれるといい。ただ、受け手の年齢や性別によって感想は違うだろうなぁ。
少し古いエロスに用いられる文言がタイトルの作品ですが、その実内容はヒューマンドラマ。決してエロオンリーではない。勿論恋愛・ラブコメではない。タイトルを主観に置き読み始めると、序盤で裏切られる。展開は人妻と義父の会話で展開されるのだが、そのやり取りがどこか本当に有りそうで笑えます。神経が逆立つほど鬱陶しく、苛立ちが治まらない程煩わしく感じる事も、いざ無くなってみるとどこか物寂しく感じる。その表現が見事になされていて、すこしノスタルジックに浸りました。こう言っては失礼ですが、意外な感動に驚きました。
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