接続する日常と非日常

海に潜るとき、森を這いずるとき、そこに非日常を感じることがある。
しかしそれは、日常の延長上・・いや日常に隣接して存在し、その非日常の中では異世界的な日常が営まれている。

地方公務員が異世界を所掌するという設定は、日常と非日常の境界線を限りなく接近させ、そのとつとつとした語り口は、従来の相手方から迫ってくる物語とは異なり、読み手のエクトプラズムがみゅーんとモニタに伸びて、途端に視界が作品世界に切り替わるような不思議な一体感を提供する。
そう、隣接して連続する日常ー非日常境界面を往還するテキストに血は沸き、肉は踊り、リビドーは・・その話はやめておこう。

とにかく、おすすめなのです。

ちなみに何がおすすめって、本編終了後の解説編が秀逸(本編ももちろん良いですよ)。

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