ある意味で、家庭を支える子煩悩なパパである中間管理職の主人公が置かれている立場こそデスゲームなのかもしれない。
そのデスゲーム運営という名のデスゲームを絶妙なハッタリで切り抜けピンチをチャンスに変えるさまは痛快。気がつけば父さんに深く感情移入してしまいます。
人生を懸けるゲームである以上どうしても重苦しい空気が流れがちな題材を、ここまで独自の、いい意味でライトな読み応えに変貌させてしまう手腕は見習いたいところです。
まあ、運営側から見れば参加者など取るに足らない有象無象のひとつなんだ、という風にも読み取れ、そこがこの作品に流れる最も怖いところでもあると思うんですけどね。
あと娘も娘の親友もかわいい! ここ超重要。