日常というステレオタイプへの強烈なアンチテーゼ

世間が作り出すステレオタイプな価値観に抗い、変身を望み、叶うが、最後はそれに救われる。
「音偽装氏」の挿話を含めて、世間という檻・メビウスの仕組みを下世話かつ幻想的に比喩できており、試みが非常に面白い。
多少、校正が不足している部分もあるが、相変わらず文章も巧い。
ただし、指摘するなら、題名が(以下略)
真面目に題名つけて、キャッチコピーが『オナニーしてたら魔剣出た』でいいじゃないか?
まずは読者の気を惹きたいが故、題名や殆ど無意味な記号「若い女教師」でフックする、そのあざとさ、書き手として凄く気持ちはわかるが作品を若干壊してもったいなく、何とかならんものか(笑)
しかし、次も期待の★★★。

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